マハサラカムだより

マハサラカムでの生活、地域の様子の紹介

パクレット知的障害男児ホーム

2011-08-09 00:29:02 | 日記

ノンタブリ県パクレットにあるSVの配属先である。戦勝記念塔でBTSを降りて最も遠い停留所から166番のバスに乗る。パクレットは昨年の4月にクレット島に行った時に降りた場所である。しかし、今回の訪問先のバス停はパクレットの一つ手前の「メジャ-」で降りるよう指示された。

施設はバス停から3キロほど離れているのでタクシーでと言われていたが、結構大きいバス停でどっちの方向に行ったらよいだろうかと思っていたら、SVから声をかけられる、乗車中は全然わからなかったが何と同じバスに乗っていたのである、

パクレット知的障害男児ホームの向かいは視力障害者、隣は知的障害女児ホーム、近くに肢体不自由者の施設もあり、閑静な環境の中に広い敷地をとって障害者の施設が建ち並んでいる(写真:隣の視力障害者施設)

パクレット知的障害男児ホームの入所者は約600人で11歳から40歳の男性ばかりの施設である。対応する職員は130名、設立してそんなに年が経っていないように思えるきれいな施設である。 本来は知的障害、自閉症、寝たきり等の子どものための施設だが、退所しても行き場がないので、成人になってもこのホームで過ごしているとのことである。養護施設としての意味合いもあり、保護者を招いての行事を実施しても600人に対してほんの数人しか保護者は来所しないらしい。

SVの活動場所での作業の様子を見学させてもらい、その後、施設全体を回る、企業や個人からの寄付(タンブン)もよくあるようで、案内された食堂の机はすべて「トヨタ」からの寄付であった。

赴任前に十年くらい前の先輩SVから「ノンタブリの障害者の施設は大変厳しくて、部屋に障害者を収容している感じで指導も介助もほとんどなされていない、一度は見学した方が良い」と聞かされていた、同じ場所かどうかはわからない、年月の経過の中で改善されてきたのかも知れないが、明るい雰囲気で、入所者も前向きな感じがして何か希望の見える施設という印象であった。