10月22日は京都ではお祭りの日、昼は時代祭、夜は鞍馬の火祭がある、京都に住んで40年、実はこの2つの祭りは見たことがない。見たくないわけではない、今までから見に行こうと思っていたがチャンスがなかった。現職の時は勿論、平日は行けないし、10月22日が休日であっても何かと行事が多い時期、行けなかった。今年初めて見学することができた次第である。
時代祭りは京都御所を出発して御池通、三条通りから平安神宮に行列が進む、見学場所を交通の便から烏丸御池に決めて、JRと地下鉄を使って行く、御所を正午に出発する行列の通過時刻から時間を計算して行ったがJRが大幅に遅れている、間に合わないかと思ったが、着いた時にちょうど先頭が通るところ、明治維新から始まって時代を遡って進んでいく、少し動きや音のある隊列もあるが、ほとんどが静かに進行していくだけ、新聞を読んでいると衣装にこだわっていたり歴史的な意味があるように書かれているが見ていると仮装行列が進んでいるだけに見えて、面白くも何ともない、何年か前、足利尊氏が加わったと報道された記憶があったが、行列は固有名詞ではなく「足利将軍」、足利将軍は15人いる、誰かわからない、また、「吉野時代」という教科書にも記載されない標記もあり、説明しないと南朝のことだとわからない人も多いだろう、知事や市長、府・市議会議長等も参加する祭りなら、余りこだわった歴史観に則るのは良くないように思った。
時代祭りは1時間半ほど立ってみていたので、「藤原時代」の隊列で離脱、遅いめの昼食をとって、京阪三条から出町柳に、出町柳から本当に久しぶりに京福電車に乗る、火祭りに行く人で2輌編成の叡電は超満員、大学の1回生の時に下宿していた途中の「岩倉」駅は懐かしい、30分で鞍馬に着く、すでに人でいっぱい、火祭りの開始は暗闇に覆われ始めた6時、まずは小さな子どもたちがたいまつを持って歩いている、この火祭り、場所を決めて見学するのではなく、歩きながら見学する、巡回して何度でも見られるという説明を警官がさかんに言って移動を促していたが、迂回路は人で大渋滞、見学地にはいっぱいの警察官がいるが、こちらはほんの少数、橋を渡るのに将棋倒しになる危険もあるが対策は特にとっていない、祭りのメーンは8時から9時、しかし、余りに疲れて7時半に鞍馬を後にした。
帰りの電車の反対側にこれから来る人もたくさんいる。この日、出した結論は時代祭はもうよいが、火祭りは時間を考えてまた来たいということだった。