先月28日の朝、いつも通りにテレビをつける、ニュース番組の司会者が黒の喪服に黒のネクタイをしている。王族の誰かが亡くなったことはすぐに理解できたが誰だかはわからない、見ている範囲ではそういった報道はされていない。
センターに行っても普段と変わらない、インターネットで調べてみてもわからなかったがJICAからの連絡で理解することができた。
「タイの現王朝の6代目の王、ラーマ6世のご令嬢でプミポン国王の従妹であるペチャラット王女(85歳)が先月27日に亡くなった。王室庁からは各政府機関等(大学、学校を含む)に7月29日より15日間、黒い服等(ネクタイ含む、紺・グレーでも可)を着用する文書がでている」との連絡があった。
その指示が出てからといって、こちらはあまり気にしていなかったが、職員は全員黒の服を着て出勤している、 よく見ると大学内の国旗は半旗になっている、朝の会で子どもたちが揚げる国旗もいったん上まで揚げたが先生が半旗にした。
ペチャラット王女が亡くなったということで関心を持ったのは王室の系譜、現プミポン国王はラーマ9世、亡くなったのは従妹ということはラーマ6世と7世は兄弟ということになる。ラーマ8世と9世は兄弟でラーマ7世の兄の子ということは知っていたが、6世と7世も兄弟ということは知らなかった。ラーマ6世も7世もチュラロンコン王(ラーマ5世)の子どもということになるが、調べて見るとラーマ7世はチュラロンコン王第76子となっている。ペチャラット王女がラーマ6世の子ということは、チュラロンコン王の孫ということになる。
チュラロンコン王の即位は1868年、日本の明治維新と同じ年である。日本は明治、大正、昭和、平成と天皇は4世代であったが、タイ国王は5人だが日本と同じ4世代と思っていたが3世代ということになる。
「従妹」ということで関心をもったが、15日間、できるだけ黒に近い服を着ていくことにした。