「メジャーの打法」~ブログ編

野球、ゴルフを中心とするスポーツ動作論
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ヤン・ゼレズニー

2005年07月26日 | 野球全般
 昔(20年ぐらい前だったでしょうか)、スポーツ・イラストレイテッドに載った記事が世間を騒がせたことがありました。ヒマラヤ山中に住むヨガの行者が180キロの速球を投げるというものですが、もちろん4月1日発行(?)のジョークです。

 しかし「肩の強さは天性のものだ」とも言われますし、野球を知らない者が速い球を投げるというのも、まんざらあり得ない話でもないでしょう。ましてや、やり投げの世界記録保持者でオリンピック3連覇のゼレズニーであれば・・・。
 ということで、彼がメジャー(ブレーブス)の採用テストを受けたことがありました。しかし結果は残念ながら不採用、マスコミの話題づくりで終わってしまったのでした。 
 評論家の故青田昇氏が「投手はやり投げの選手にやらせることもできるが、打者はそうは行かない」と言っていましたが、投手も簡単には務まらないということですね。

 そのときの様子はこちらのニュースでも紹介されました。私の見た記憶では、肘の伸展があまりなく、フットボールのパスに近い投げ方のようでした。
 こちらのサイトの’Video Clips’にある’Zelezny throws a 1000grams ball in training'あたりを見ると、彼の投法は野球のFeltner型に似ています。肘の急速な伸展がなかったのは、体の使い方がどこか違っていたのでしょう。1年ぐらいかけて野球の投法をマスターすれば、160キロ近くは出せたのではないでしょうか?

 「惜しいことをした」と今でも思っています。


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