すいーと雑記帳

とっこの独り言

よくも言ったもんだな、仙石長官!

2010-12-14 15:38:21 | 日録・雑感など
12月14日 TUE   23℃

昨夜来、雨が断続的に降って、とても蒸し暑いです。

仙石官房長官が13日の記者会見で言った言葉には、怒りを通り越して、開いた口がふさがりませんでした。

仙石氏、「負担甘受して」 普天間県外移設に難色  (沖縄タイムス12月14日 1面)

曰く、「日米同盟深化の観点から、沖縄の方々に誠に申し訳ないが甘受していただくというか、お願いしたい」
曰く、「私の(出身の)徳島県を含め、自分のところで引き受けようという議論は国民的に出ていない」から、普天間の県外移設は難しい、だと。

日本中のどの都道府県も嫌だと言ってるから「沖縄が甘んじて受けてほしい」だと。
なんてこと言うんだろ。

仙石由人は東大を出て弁護士をやって、社会党の代議士になったはずだけど、沖縄の歴史、ヤマトとの関係、沖縄戦の状況、沖縄が戦後歩んだ道など一切、興味もないし、ろくに本も読んだこともないということなんでしょうね。
薩摩藩による琉球王国侵略のこと、明治初期の琉球処分のこと、沖縄戦で沖縄が担わされた役目と甚大な戦争被害等はさておくとして、少なくとも戦後65年間に沖縄が、どれだけのことを「甘んじて受け入れてきたか」、ちょっとは考え、想像してみたことがあるのか、と思うと腹が立って、腹が立ってたまりません。

これ以上、沖縄に何を甘受しろと言うのや!

仙石官房長官と、私は同い年(学年は私が一つ下)です。(あんなオジサンと同い年かと思うと、テレビを見て、いつもゲッとしますが、それは仕方がない)
同じ時代に東京で暮らしていたことになります。

仙石氏が東大全共闘で、安田講堂の辺りをウロウロして救援対策などをやっていたという話は有名なことです。
そのことは、いいって。誰もが若い時の理想や理念のままに生きられないのは仕方がないことぐらい、この年になればみんなわかっているし・・・。世の中に「全共闘のなれの果て」は、一杯います。
でもなあ、仙石さん、昨日のあなたの発言は、ちょっと恥ずかしすぎやしませんか?!

弁護士・仙石由人に沖縄弁護士会の決議を読ませてあげよう。

(沖縄タイムス12月14日 社会面)
沖縄弁護士会が反対 県内移設 「憲法精神に違反」と決議

その記事に、宮國沖縄弁護士会長の話として次のような談話がでています。
「県外の人の『ノー』は通るのに、沖縄県民が『ノー』と言っても通らないのはおかしい。憲法の精神に反する県内への新基地建設に強く反対する」と。

まったくその通りです。
他府県の人間が嫌で引き受けたくない米軍基地は、沖縄の人間だって嫌なんです。それを「沖縄が甘受しろ」というのは、差別、弱い者いじめ以外の何物でもないでしょう。

最近、長野県松川中学の3年生が作った「沖縄新聞」という素晴らしい新聞があるのですが、仙石長官にも読ませたい。中学生でも、これだけのことを考えているのだぞ!

仙石由人の破廉恥発言を耳にして、ほんまに情けないわ・・。
当時の東大全共闘で有名だった山本義隆さんとか、今井澄さんとか、日大全共闘議長だった秋田明大さんとかのその後を漏れ聞くにつけても・・・。
結局、強者の立場にたつのか、弱者の立場に立つのか、その辺りかもね。人間の品格というか、節操の問題かな。

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