5月23日 MON 28℃
昨日午後1時前に家を出て、チョイさんと二人で北中城村のキャンプ瑞慶覧(在沖米軍司令部)へ。「元米海兵隊兵士の事件被害者を追悼し、米軍の撤退を求める集会」に参加しました。2,000人余りの人達が黒や白を基調とする服装で次々にゲート前に集まります。いつもの抗議集会のようなスピーチやシュプレヒコールは無く、静かに司令部基地ゲート周辺をプラカードを掲げながら歩きました。
©チョイさん
(プラカード表)「沖縄から全米軍基地を撤去せよ」
(裏) 沖縄で、死者の魂を運ぶものあるいは魂そのものと言われているハーベール(蝶)の切り絵
昨日は日曜日で米軍はお休み、当番らしい米兵と日本人軍警が基地内にいました。亡くなった若い女性の味わったであろう恐怖、痛み、苦しみ、無念さに思いを馳せながら、静かにフェンス沿いを歩きます。フェンスの中には広々として緑豊かなキャンプ瑞慶覧の手入れの行き届いた芝生が続いて、そこで米国人の子供たちが遊んでいます。この景色を見ていると悲しくて情けなくて涙がこぼれました。ここは一体何なんだ!?戦後70年も経った今なお植民地そのもの。容疑者の元海兵隊員は、自らの妻子のことを考えることもなく、犯行当日、襲う相手を物色して2、3時間も車を走らせ、ナイフや遺体を遺棄するスーツケースまで用意して犯行に及んだとのことのです。これこそ米軍基地=人殺しの訓練をする基地で日夜行われる訓練によって人間性を喪失させられた人間の典型かもしれない、と思わせられます。ゾッとします。チョイさんは30分ほど追悼集会に参加した後、名護市へ行きました。今日は映画「圧殺の海」(藤本幸久監督)の試写会。私は集会後バスで那覇まで帰ったのですが、深い悲しみが体中にあふれてぐったりしてしまいました。静かな追悼集会、silent standでしたが、抗議の大声をあげる集会以上に参加した者の心に深い悲しみと湧き上がる怒りを呼び覚ましました。
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以下は、5月22日の琉球新報に掲載された松元剛氏による特別評論「第2の容疑者は日米政府 オバマ氏は沖縄で直接謝罪を」です。昨日の集会参加者の共通の思いは、この文章に尽くされているのではないかと思いました。
まさに、「私たちは『第3の容疑者』になることを拒む。そのために立ち上がるべき時が来ている。」のです。