快読日記

日々の読書記録

「一億人のプチ狂気」ステッグマイヤー名倉

2014年02月14日 | その他
《2/7読了 二見書房 2004年刊 【その他】 すてっぐまいやーなぐら(1974~)》

個人サイト「Otearai web」の1コーナー「私の中のプチ狂気」に寄せられた投稿集。

みんなしれっとした顔の裏でこんなこと考えてるんだ、人に言えない性癖や妄想を一気にカミングアウト!

確かに吹き出してしまうようなものもたくさんあるんですが、
それよりもさまざまな人の“特殊”な部分が結集したせいで、結果的に特殊じゃなくなってきてるところがおもしろかったです。
春日武彦が「狂人の妄想は、実はステレオタイプ」と何かで言っていたのを思い出しました。
つまり、おれってこんな変なことを考えてる、私はこんな変な癖がある、っていっても、けっこうみんな似たり寄ったりなんだという安心。

「CMとかでリンゴ丸かじりとかしてるの見ると必ず「その中にカミソリの刃がタテにしこまれていて、かじったとたんに上下前歯の間の歯茎が切れてブシュウと血が出る」という画を想像してしまって、「ああああいたぁーい」つってつい口を押さえたりしちゃう」(19歳女性)

そういう点で、癒やし本なのかもしれないです。

/「一億人のプチ狂気」ステッグマイヤー名倉