快読日記

日々の読書記録

「父さんのsh*t発言、つぶやきます 毒舌オヤジとぼくとツイッター」ジャスティン・ハルパーン

2013年01月18日 | その他
《1/14読了 仲達志/訳 阪急コミュニケーションズ 2010年刊 【その他】 Justin Halpern(1980~)》

脚本家としてハリウッドで成功することを夢見る28歳無職の「ぼく」は、恋人も住む部屋も失って実家の厄介になっている。
そこで毎日発射される73歳の父・サムの深~いsh*t発言をtwitterに投稿しだしたら大人気。
そのツイート中心にまとめたエッセイがこの本なのさ。

「ほう、そんなにつらかったのか? しかし幼稚園くらいで音を上げているようじゃ、おまえのこれからの人生はお先真っ暗だな」(27p)

「上映時間より長い時間待たされても見る価値のある映画なんて、おれにとっては存在しない」(103p)(「ジュラシック・パーク」上映館前の大行列を見て)

「なんで床の上で身もだえしているんだ? ……最近流行のブレイクダンスってのか。本物はどうかしらんが、おまえがやっているそれが流行しているなら世も末だな」(122p)

「ブッシュを見てると、あいつは去年、絶対にズボンにクソをもらしたに違いないって思うんだよな」(155p)

扉写真で見るサムはなかなかコクのあるハンサムだ。
しかも、有名になっても取材は一切受けないというからまるでサムライだ。
そして、基本的に彼の言うことはすべて正しい。
「大草原の小さな家」の父・チャールズみたいに強くて知恵がある、そのうえものすごい毒舌家なんだから最高だ。
現代の繁栄を築いた世代の「強い父親」と、「ひ弱な息子」という構造は、アメリカだけの話でははいのさ。

それにしてもこの本が1400円ってのは高すぎると思わないか?
たまにこういう変な買い物をしてしまうぜ。
ブックオフで半額で買うくらいがちょうど楽しめる本だったぜ。

…アメリカンなつもりがスギちゃんみたいになってきちゃったので、今日はここまで。

/「父さんのsh*t発言、つぶやきます 毒舌オヤジとぼくとツイッター」ジャスティン・ハルパーン