快読日記

日々の読書記録

「カフカ Classics in Comics」西岡兄妹

2010年06月12日 | 漫画とそれに関するもの
《6/12読了 構成・作画/西岡兄妹 著者/フランツ・カフカ ヴィレッジブックス 2010年刊 【漫画】》

買うんじゃなかったです、後悔してます。
カフカも漫画も大好きな人に聞いてみたい。

「どう思う? なんか不愉快じゃない?」と。

まず、これは「漫画化」になっていない。
漫画化ってのは「映像化」であってほしい。
これではただの挿絵です。
しかもひとりよがりな絵なので、
作品世界を狭く薄く小さくしてくれました。

妹さんが作画担当だそうですが、
カフカ作品に対する思い入れや"自分の血肉になるほどよ~く読み込んで消化した"みたいな気配が感じられず、
カフカに向き合う覚悟もないまま、お手軽に描かれたようで、
別にカフカじゃなくてもよかったの、なんて声まで聞こえてきそうで(←幻聴)、

読んでて、なんだか、ひどく傷つきました(←被害妄想)。