《6/4読了 古矢一穂/絵 青土社 1999年刊 【日本のエッセイ】 きしだ・えりこ》
山暮らしの日々を綴った随筆集。
花ではなく草がメインで、その植物にまつわるエピソードが語られて
…っていうと、凡百の眠たい本みたいだけど、ひと味もふた味も違うんですよ。
詩人の暮らしぶりは、密かな愉しみに満ちているようでもあり、
なんだかこの世でないような寂寞としたかんじもあって、
一度魅入られると逃げられない独特の雰囲気を持っています。
妹・岸田今日子に輪を掛けて浮き世離れしていて、
体の中を風がすーすー吹き抜けるようなおもしろい味がする1冊です。
つい書影を撮るのも忘れてしまいましたが、
白地にいくつもの植物のスケッチがほどこされていて、六○亭の包装紙みたいでした。
山暮らしの日々を綴った随筆集。
花ではなく草がメインで、その植物にまつわるエピソードが語られて
…っていうと、凡百の眠たい本みたいだけど、ひと味もふた味も違うんですよ。
詩人の暮らしぶりは、密かな愉しみに満ちているようでもあり、
なんだかこの世でないような寂寞としたかんじもあって、
一度魅入られると逃げられない独特の雰囲気を持っています。
妹・岸田今日子に輪を掛けて浮き世離れしていて、
体の中を風がすーすー吹き抜けるようなおもしろい味がする1冊です。
つい書影を撮るのも忘れてしまいましたが、
白地にいくつもの植物のスケッチがほどこされていて、六○亭の包装紙みたいでした。