十勝の活性化を考える会

     
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二道都体制

2022-11-16 05:00:00 | 投稿

野村総合研究所の未来創発センター室長の斎藤義明氏が、札幌と十勝・帯広の50年後の“二道都体制を、地元の十勝毎日新聞に投稿していた。住めば都といわれるが、十勝人にとっては嬉しい話であるので抜粋を載せよう。

『十勝には開拓者の血が流れ、独立心のある人が多いと感じる。道内の他都市のような「支店」経済にはない、地域資源を使って自分で仕事を作っていく独自のスタイルを持っている。

全国有数の晴天率という環境のせいか、ポジティブで快活な人が多い。日高山脈が壁になる、札幌に影響されにくい経済圏、大規模農業を土台に経済も安定し、中心街は他都市と比べて元気。人口減による暗さを十勝には感じない。(後略)』

全国各地に住んだ者として感じるのであるが、日本の食糧基地として“フードバレーとかち”と言われるだけあって、農作物は寒暖の差があり糖分も高く美味しいのである。これは、2019年に放映されたNHK連ドラ「なつぞら」の俳優さんたちも同じことを言っていた。

そのために関西方面からの移住者も多く、札幌圏に続いて人口減少率が低い。北海道は“でっかいどー”と言われるが、十勝は7番目の広さを誇る岐阜県と同じ広さで、とても大きいのである。私の従兄は帯広市の隣りまちで酪農を営んでいるが、農地の広さは分散しているものの2キロ*8キロぐらいある。

そのために牛の飼料はほとんど自前で調達しているそうであるが、トラクターで牧草を収穫するものの最後は外国人労働に頼らないといけない。そのため悩みの種は、酪農ヘルパーに支払う24千円の日当だそうである。

十勝の食糧自給率は1,300%あるが、日本の食糧自給率は40%弱である。日露戦争で活躍した乃木希典将軍が言っていたように「国富在農」であるから、日本はもっと農業を大切にしなければいけないと思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員

注) 日高山脈と十勝平野

(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より)


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