十勝の活性化を考える会

     
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地上の星

2022-06-10 05:00:00 | 投稿

私は、歌手 中島みゆきの“地上の星”の歌が好きだ。なぜなら、その歌は無名の人々に光をあてた歌で、NHKテレビプロジェクトX〜挑戦者たち〜』の主題歌として作られ、中高年を中心に幅広い支持を得ているからである。

彼女は札幌生まれだが多感な青春時代を帯広で過ごし、高校も私と同じで1年後輩である。目立ちがり屋であったかどうかは分からないが、当時、頭を角刈りにしていたので印象に強く残っている。高校の体育祭の借り物競争で中島美雪さん(本名)と一緒に走ったが、当然ながら彼女は覚えていないだろう。青春時代の淡い思い出である。

父親“中島眞一郎氏”は医師であったが、後志の岩内町でバイクの単独事故を起こし、やむなく帯広に戻って中島産婦人科病院を開業している。彼女は、1975年(昭和50)に『アザミ嬢のララバイ』でデビューしたが、帯広の病院で父親を介護している時に、その歌詞を思いついたそうである。

その年11月の世界歌謡祭で歌った“時代”でグランプリを受賞したが、翌年1月に父親は脳溢血で他界している。時代」という歌詞は次のようなものであるが、なぜこの歌が作られたのかが分かるような気がしている。

“時代”

今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて

もう二度と笑顔にはなれそうもないけど

そんな時代もあったねと

いつか話せる日が来るわ

あんな時代もあったねと

きっと笑って話せるわ

だから今日はくよくよしないで

今日の風に吹かれましょう

まわるまわるよ時代は回る

喜び悲しみくり返し

また、彼女は東京渋谷で長い間、夜会“橋の下のアルカディア”という一人芝居を行なっている。アルカディアとは、古代からある地域名で“理想郷”の代名詞となっている。彼女の通学路には帯広川の橋が架かっており、その下に理想郷のように人間が住み付いていたから、そのように名付けたのだろう。

なお、彼女は文学部国文学科を卒業して語学力もあり、国語審議会の委員に選ばれたことがある。

「十勝の活性化を考える会」会員

                    


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