北海道 十勝の深掘り
全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。
放牧養豚道内初のハサップ
【幕別】高級豚を生産する町内の牧場「十勝ロイヤルマンガリッツァファーム」が、畜産農場の衛生管理の手順を定めた「農場HACCP(ハサップ)」の認証を受けた。放牧養豚では道内初。牧場長らは「安心安全な豚肉だと自信をもってアピールできる」と喜んでいる。
(三島今日子)
北海度新聞 2021/05/08
幕別ロイヤルマンガリッツァファーム
「安心安全アピールできる」
農場ハサップは、農林水産省が09年に認証基準を定めた衛生管理システム。人によって農場の管理方法に違いが生まれないよう、生産過程の細かいマニュアル化が求められている。
同ファームは農産物卸の丸勝(帯広)のグループ会社。ハンガリーの国宝に認定されている希少種「マンガリッツァ豚」を2016年にオランダから25頭を輸入し、自社で育成、繁殖している。現在は広17ヘクタールの牧場で自然放牧し、飼育頭数は約320頭に増加。同社によると、純血の個体を生産しているのはアジアでも同ファームだけという。
農場ハサップ認定のため同ファームは約250ページのマニュアルを作り、豚舎の室温や飼料の残量などを毎日記録。病原菌や有害物質の残留など危害要因を洗い出し、対策をまとめた。認証機関による現地審査を経て、4月2日付で認証された。同ファームによると、牧場で散らばって暮らす豚に1頭ずつ標識札を付けて生育状態などを管理するのは難しく、これまで道内の放牧養豚で認証を受けた例はなかった。
マンガリッツァ豚の肉は濃厚な赤身と口の中で溶ける脂身が特徴といい、同ファームの肉は東京などの高級レストランのほか、丸勝が運営する観光庭園「十勝ヒルズ」(幕別町)のレストランでも食べられる。牧場長の藤田隆宏さん(37)は「海外進出も見据え、今後も安全な牧場づくりに励みたい」と話している。
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