作曲家 なかにし礼さんが先月、享年82歳で病死したことを報じていた。彼は、「今日でお別れ」「北酒場」「石狩挽歌」など数多くのヒット曲を手掛けた歌謡界を代表する作詞家で、中国中東部(旧満州)で終戦、祖国日本に引き揚げた戦争体験が根底にあったという。昨年10月、他界した筒美京平さん(享年80歳)に続く悲報であった。
私には、彼が作詞した“心残り”の曲に忘れられない思い出がある。それは独身時代、隣の部屋にいた会社の友人がいつも口ずさんでいた歌で、一緒にマージャンをしながら歌っていたことを思い出す。彼は家庭用のガスボンベ事故で、29歳の若さで天国に旅立っている。私の年齢が70歳になるから、彼の倍の人生を生きてきたことになるが、運や不運、人の命の儚さを思わずにはいられない。
人生、70年間も生きてくれば数多くの不運を見てきた。最近では、新型コロナで死んだ人、忘年会の帰りに自宅の前で寝込んで凍死した人、愛犬と散歩中に急性心不全で死んだ人、みんな自分よりも若かった。運命だと思って、受け入れるしかないと思っている。 合掌
「十勝の活性化を考える会」会長
【歌“心残り”の歌詞】
私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
あなた一人に命をかけて
耐えてきたのよ 今日まで
秋風が吹く 港の町を
船が出てゆくように
私も旅に出るわ 明日の朝早く
私バカよね おバカさんよね
大切な 大切な 純情を
わるい人だと 知っていながら
上げてしまった あなたに
秋風の中 枯葉がひとつ
枝をはなれるように
私も旅に出るわ あてもないままに
私バカよね おバカさんよね
あきらめが あきらめが 悪いのね
一度はなれた 心は二度と
もどらないのよ もとには
秋風が吹く つめたい空に
鳥が飛び立つように
私も旅に出るわ 一人泣きながら
(出典、:yahoo検索)
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