総務省統計局によれば、2019年度の日本の従業員数は5,650万人で、そのうち非正規労働者が2,165万人を占めている。実に、約4割の人が非正規労働者である。
また、2020年9月1日付け「北海道新聞」(夕刊)には、厚生労働省の1日発表によると、新型コロナ禍の感染拡大に関する解雇や雇い止めが、8月31日時点で約5万人になったことが載っていた。
先月、私も職を求めてハローワークに行ったが、飲食店やホテルの従業員と見られる失業者などで溢れていた。私は1年前、介護施設の清掃員として採用面接に行ったが、障害者からか雇用されなかった。
ハローワークに来ている人たちは若くて元気よく、前期高齢者の私とは違うから必死なのだろう。厚生労働省が同じく今月1日に発表した7月の「有効求人倍率」は、1.08倍で、7年ぶりの低水準となっている。
20年前、公僕であった知人の退職時の手紙には、民間会社に入って分かったことは、「官と民の危機感の違いであった。」と書かれていたが、それだけ民間会社は厳かったのだろう。
今回の新型コロナ禍により、アルバイトで生活している学生や外国人留学生も直撃して大変であるそうだ。なお、直撃はコロナ禍だけではなく、台風も日本を直撃する予報もあるので注意しよう。
ハローワークの玄関には、自衛隊帯広地方協力本部の方が、自衛官募集のパンフレットを配っていたが、労働市場にもミスマッチがあるのだろう。まさに、作家 三島由紀夫の本でないが、「憂国」である。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 憂国
『憂国』は、三島由紀夫の短編小説。原題は旧漢字の『憂國』である。仲間から決起に誘われなかった新婚の中尉が、叛乱軍とされた仲間を逆に討伐せねばならなくなった立場に懊悩し、妻と共に心中する物語。
三島の代表作の一つで、二・二六事件の外伝的作品である。1961年(昭和36年)1月の小説発表の4年後には、三島自身が監督・主演などを務めた映画も制作され、ツール国際短編映画祭劇映画部門第2位を受賞した。
大義に殉ずる者の至福と美を主題に、皇軍への忠義の元、死とエロティシズム、夥しい流血と痛苦をともなう割腹自殺が克明に描かれている。
60年安保という時代背景と共に「精神と肉体、認識と行動の問題」をあらためて思考するようになっていた三島が、その反時代傾向を前面に露わにした転換的な作品である。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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