先日、日本銀行帯広事務所長が地元新聞に、“とかち愛”のことを投稿していた。
彼は、十勝の最大の強みは、熱意ある人の前向きな取り組みを地域全体で応援する気風だと感じたという。(脚注:記事参照)
お世辞が半分としても、十勝住民としては嬉しいことである。私も全国各地に住んだ経験から思うのであるが、「十勝モンロー主義」に見られるように十勝住民は結束力が強い。
十勝は1883年(明治16)、依田勉三をリーダーとして晩成社27人によって開発されたが、その様子は彼の俳句、“開拓の はじめは豚と ひとつ鍋”が全てをものがっている。即ち、十勝を開墾した人々の苦労とそのたくましい精神、そして、結束力を詠んだ俳句である。晩成社の人々は、ひとつ鍋を突っつきながら希望を胸に前を向いて進んでいったのだろう。
モンロー主義とは、アメリカがヨーロッパ諸国に対する相互不干渉を提唱したことを指し、第5代アメリカ合衆国大統領ジェームズ・モンローが、1823年に議会で行った年次教書演説で発表したものである。
「十勝モンロー主義」は、他地域の人からやゆされる時もあるが、今の日本にも期待されるものと思っている。すなわち、その心はとかち愛と同じように“地産地消”である。ウクライナ戦争をきっかけに世界の食糧問題が発生しており、農業は大切である。参考までに、日銀帯広事務所長の記事は、次のとおりである。
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