英語が氾濫している。“エビデンス”や“トリアージュ”などの英単語のことである。エビデンスとは証拠・根拠で、トリアージュとは命の選別で、大事故・災害などで同時に多数の患者が出た時、手当ての緊急度に従って優先順位をつけることである。新型ロロナの陽性者が増えてきており、私は障害者であるから真っ先にトリアージュされるであろう。
世界共通語とはいえこの英語、何とかならないものであろうか。確かに言葉が通じることによって、世界は平和になるのは間違いない。言葉が通じなくて、戦争になることもあったであろう。アイヌと松前藩の戦いである1669年の“シャクシャインの戦い”も、それが原因のひとつであったろう。
アイヌ語を流ちょうに話せる人がいなくなってから久しい。世界には約7千種類の言語があり、その40%が絶滅の危機に瀕しているという。言葉とは、その民族のアイデンティティーを示す第一であるから、大切にしたいものである。
アイデンティティとは、「同一性」、すなわち「他ならぬそれそのものであって他のものではない」という状態や性質のことである。そのため私は、日本人のこころの象徴である俳句を、最近になって始めた。
俳句に詳しい夏井いつき氏に言わせると俳句は病気を治す薬で、自分が満足すれば良いのだという。人間同士には“阿吽の呼吸”というものがあるが言葉でつながる部分が多く、俳句や短歌は世界に誇る日本文化のひとつだと思っている。なぜか分からないが、その俳句が外国人に流行っているそうであるが、外国人に俳句の心が分かるだろうか・・・。
札幌に住んでいる6歳になる孫は、私の家に入ってくる時、“グッドモーニング”と言って入ってくる。英語は、世界共通語であるからだろう。すでに、小学校でも英語が必修科目になっているようである。
「十勝の活性化を考える会」会員