私は、脳障害のために歌は歌えなくなりましたが、愛唱歌には、森進一の“襟裳岬”、中島みゆきの“時代”、岡林信康の“山谷ブルース”、さとう宗幸の“岩尾別旅情”など、たくさんあります。その中でも安藤まり子さんが歌った「マリモの歌」は、いつも口ずさんでいました。なぜなら、マリモの歌は阿寒湖に行けば、遊覧船やバスガイドの方が必ず歌ってくれたからです。
帯広から松山千春が住んでいる足寄町を通って阿寒湖まで約120キロの距離です。大自然があってとても素敵なドライブを楽しむことが出来ますので、本州から来た友人などを必ずご案内します。
阿寒湖の近くには、日本百名山のひとつになっている雌阿寒岳(1,499m)があり、眺望が良いので5回登りました。1回目は中学1年生の時で、先生を含めて仲間5人で登りました。登りは約2時間、下りは約1時間半で、手ごろな初心者コースだと思われますが、隣に見える阿寒富士(1,476m)に登るためには、プラス2時間は見ておく必要があります。なお、活火山のために登山が禁止になることもあります。
登山口のふもとには野中温泉のほか、湖面が五色に変わるという周囲2.5キロの「オンネトー」があります。オコタンぺ湖、東雲湖と並ぶ北海道三大秘湖の美しい湖で、一度は訪れてほしいものです。私は、紅葉の時期が好きですが、日程が合わないと紅葉には恵まれませんので少し難しいかも分かりません。
「十勝の活性化を考える会」会員
注1) オンネトー
▲多彩な景色を見ることができるオンネトー (写真提供:足寄観光協会)
注2) マリモの歌
(一)
水面にわたる 風さみし
阿寒の山の 湖に
浮かぶマリモよ なに思う
マリモよ マリモ 緑のマリモ
(二)
晴れれば浮かぶ 水の上
曇れば沈む 水の底
恋は悲しと 嘆きあう
マリモよ マリモ 涙のマリモ
(三)
アイヌの村に いまもなお
悲しくのこる ロマンスを
歌うマリモの 影さみし
マリモよ マリモ 緑のマリモ