十勝の活性化を考える会

     
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継続は力なり

2022-05-20 05:00:00 | 投稿

継続は力なり”という言葉は、座右の銘としてもよく使われる。この名言が誰の言葉なのかは諸説あるが、その中でも有名なのが、浄土宗の宗教家である「住岡 夜晃」氏の「讃嘆の詩」で、以下のとおりである。

住岡 夜晃 「讃嘆の詩」上巻より

青年よ強くなれ

牛のごとく、象のごとく、強くなれ

真に強いとは、一道を生きぬくことである

性格の弱さ悲しむなかれ

性格の強さ必ずしも誇るに足らず

「念願は人格を決定す 継続は力なり

真の強さは正しい念願を貫くにある

怒って腕力をふるうがごときは、弱者の至れるものである

悪友の誘惑によって堕落するがごときは、弱者の標本である

青年よ強くなれ 大きくなれ 

私は71歳であるが、脳出血による後遺症で真っすぐに歩けず、手すりを使わなければ2階に上がれない。認知症にもなり、週に1回、機能回復型のデイサービスに通っている。

一番残念に思うことは、認知症による忘れと老化による忘れとは、その原因が全く違っており、私の場合は老化ではないのである。私は人の名前を覚えるのを特技としていたが、今は認知症により忘れるため、何度も聞き直すのである。

ただ、認知症にしても障害にしても治すことを諦めたら他人の世話になり、誰かにその負担を強いることになる。知人に視覚障害者や聴覚障害者がおり、絶対に諦めずに障害を克服しようとしている。

人間は自分中心に物事を考えて、なぜ自分だけが障害者にならなければならないのかと思いがちであるが、自分よりも不自由な人がたくさんいることに気がついてほしい。

 メラビアンの法則によると、言語情報が7%聴覚情報が38%視覚情報が55%といわれる。だから、知人のように視力が全く失われると、入手できる情報は健常者の約半分になる。これは単なる視覚情報に関することであり、その不便さは限りないものである。

人生には、運と不運がつきものであることは確かであり、不運だとしても、障害は簡単には治らない。だから、“諦めない”ことが大切であろう。水泳の池江璃花子選手が白血病にかかり見事に完治したが、諦めずに継続したからだと思っている。先月、「楽走会」(楽しく走る会)に入会した。歩くことで体力維持や認知症にも良いので、これからも続けようと思っている。継続は力なりである。

「十勝の活性化を考える会」会員