十勝の活性化を考える会

     
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女性の自殺

2020-10-17 01:30:17 | 投稿

令和2年10月13日、NHKラジオ「朝イチ」(真剣勝負!)で、早稲田大学准教授 上田路子氏が、8月に入ってからの「女性の自殺」が、急増していると語っていた。

自殺の理由は様々であるが、コロナ禍により景気が悪くなると非正規の人が失業するので、相対的に自殺者が増えてくるという。9月には、俳優の“竹内結子さん”も自殺している。

本人のこころの痛み、葛藤、親族の悲嘆など、我が身において考えるといたたまれない気持ちになる。日本では年間3万人以上の人が自殺しており、世界でも人口比で高い自殺率となっている。 (※交通事故死:2019年3,215人)

 

竹内結子さんの自殺については、「喪のプロセス」が上手く進んでいないことが原因である“遷延性悲嘆症”という病気が考えられるという。遷延性悲嘆症の症状としては、うつ、不眠、アルコール依存、自殺願望などである。

自分のような死にかかった人間としては、どんなにつらいことがあっても、命を与えられることは奇跡的なことであり、生きたいと念願しても果たせない人もいるので、かけがえのない命を大切にしてほしいと思う。

 

自殺で思い出すのは、2016年、過労等を苦に大手広告代理店「電通」に勤めていた東大卒の女性(当時24歳)である。この自殺について、「救えたのは、母親しかいなかったと思う」と、妻が言っていた。

 

母親と娘の関係は自分には分からないが、最も身近にいて救えることが出来た可能性が高かったのは母親であり、母親の無念は想像に絶する。本当の気持ちは本人しか分からないが、突然の死や別れは、残されたものにとっては辛いものである。

 

過去、身近の友人など多くの人が自殺した。具体的には、大学時代の同じクラブの1年先輩、1年後輩の人も自殺した。二人ともとても優しく面白い人で、就職してからもお付き合いさせて頂いていたので、今でも残念である。

有名人の死がよくテレビなどで報じられるが、その陰で多くの人の悲劇が繰り返されていることを忘れてはなるまい。新型コロナ禍の現在、一人一人があるべき姿、共生の意味を再考することも必要であろう。

 

完璧主義者や“かくあるべし”と考える人ほど、自殺の要因ともなるうつ病にかかり易いという。私は“楽観主義者”で、物事を突き詰めて考えないようにしている。なぜなら、深く考えても解決策が出てこないことが多いからで、「何とかなる」という思いも必要なのかもしれない。

 

ただ、歳が取ったこともあるが偏らず粛々と生きること、そして、出来ることなら“悟り”に近づきたいと思っている。そして人生は、人間としての役割を果たしながら、楽しむことであると思っている。

「十勝の活性化を考える会」会長

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