生命誌ジャーナルに掲載された“縄文人の核ゲノムから歴史を読み解く”と題した神澤秀明氏(国立科学博物館研究員)の寄稿文が大変勉強になりましたので掲載します。
私は、この寄稿文を読んで、次のことを再認識した。中世期には日本はユーラシア大陸と陸続きで、日本人の祖先は縄文人であり、その末裔に本土日本人、アイヌや琉球民族がいる。
自分の母方の両親は北東北の青森県と岩手県出身なので、私にはアイヌの血が流れている可能性が高いとも思っている。私はアイヌ民族に興味があるので、菅原進著 “アイヌ語から分かる日本史物語”や篠田謙一著 “日本人になった祖先たち”など、アイヌに関する本をたくさん読んできた。
学者や作家が百家争鳴でいろいろなことをいっているが、縄文人が日本人としての始まりで、朝鮮半島等からきた渡来系弥生人との混血を繰り返しながら現在に至っていることは、全ての本が一致していた。
注)神澤秀明(かんざわ・ひであき)
2009年新潟大学理学部卒業。2014年 総合研究大学院遺伝学専攻博士課程修了。
博士(理学)。2014年より国立科学博物館 人類研究部研究員。第67回日本人類学会大会 若手会員大会発表賞受賞。
・出典:季刊「生命誌」87号 RESEARCH
「縄文人の核ゲノムから歴史を読み解く」神澤秀明(国立科学博物館)より許可を得て全文を転載。
・ご本人の了解を取り付けたうえでの転載