たこ足

休日出勤して、作業は完了しました。

予定作業の一つに電源タップの整理がありました。

そもそもの始まりは、先週「電源ケーブルが妙に熱い」という、
部下の何気ない一言です。

「え？！、どんな配線にしてるの？」と調べてみてビックリ！
１５アンペアの電源タップ１個に再度１５アンペアのタップを４つ。
それぞれのタップは６つ口があるので、合計１つの電源系統から４×６＝２４
個のコンセント口があることになります。
タコが３匹もいる見事なタコ足配線です。

しかも、分電盤には２０アンペアのブレーカが付いてます。

ブレーカが落ちる前に最初の１５Ａの電源タップがやられるでしょう。

かれこれ、数年前からこの配線にしており、今年初めにはタップが黒コゲに
なったって、ォィォィオイオイ！！

他にもある電源系統に負荷分散させるべく、停電させていい機械を確認して
いたら、なにやらコゲくさい臭いが漂いはじめました。

「うん？、えっ？！、あっ！」
と、突然、ブザーが鳴り始め、間もなく煙が出ました。

「消火器、持って来い！」と私が叫びました。

ブザーは停電を知らせるものでした。臭いはするものの、煙はすぐになくなり
幸いにも、消火器を使う必要はありませんでした。

分電盤のブレーカを確認しましたが、やはり遮断されていません。

出来れば、電源を遮断したくなかったのですが、しかたありません。
ブレーカを落として、床をめくり配線を確認しました。

その結果、幸いにも・・・というか、予想したとおり、タップがやられていました。

もっと、簡易な対策を施す予定でしたが、目の前で危うく火を噴きそうな目に
あえば、しっかりした対策をとらざるを得ません。

タップと接続機器の仕様を確認しながら、配線しなおしました。

技術部門なのに、素人のような配線をしていました。

聞けば、４年前から毎年、機器を増設してきたのですが、その際に
空いてる電源タップにどんどん追加しただけのようです。

なんだか、場当たり的な仕事のやり方に慣れてしまった部署に
来てしまったみたいです。

まずは、ぎりぎりのところで、たいへんな事態を回避できました。

なんか、いろんな意味で危ない会社のような気がしてきました（苦笑）。