中学校に進学して間もない頃、遠足で福岡市にある大濠公園に行きました。
この公園には大きな池がありました。
何もすることがない中坊7人組は、この池の周りを探検することにしました。
当時、獣道に毛が生えたくらいの遊歩道がありましたが、探検の気分を盛り上げるために途中から道を逸れていきました。
それでも、最初は足首ぐらいの草丈で、1周2kmくらいの外周を残された時間内で歩くのは、それほど難しくないように思えました。
しかし、半周を過ぎたあたりから、徐々に草も茂ってきて歩きづらくなってきました。
引き返すべきか、先に進んだほうがいいのか、難しくなってきて、皆の口数が減ってきたときです。
先頭のほうで、「あ”-」というような叫び声が聞こえました。
ヘビでも出たかなーと思って先頭の方へ行きました。
「なに?へび?」
「マナベが穴に落ちた」
聞いて笑いました。落とし穴に落ちた姿を想像しました。
しかし、事態は想像よりも深刻でした。
「すごく深い。見えない」
叫んだ奴が真剣です。
ぞっとしました。見えないほど深い穴に落ちたのなら、命を落とす可能性すらあります。
穴に向かって、友人が叫びました。
「マナベー!!」
すると穴から声がしました。
「たすけてくれ~」
生きてた。よかったー。ちょっと安堵しました。
「あがってこい~」
「すべって、ダメ~」
じぼりの井戸に落ちたようでした。
じぼりのため、周囲は掘ったままの土になっており、手足をかける凹凸がないようです。
また、暗くて見えませんし、手探りでさがす余裕はありませんでした。
引っ張りあげるようなヒモはないか・・・・
周囲を探すけどありませんでした。
そうだ。ベルト・・・ベルトを使おう。私が提案しました。
早速、残り6人はベルトを抜いてヒモとして結び始めました。
しかし、太くて硬いベルトを結んでも、強い力で引っ張れば、ほどけてしまいそうです。
ヒモの途中が切れてしまうと、長さが足らなくなり、ベルトで救出するのは不可能になりそうです。
その時、ポンと考えが浮かびました。
「待って。結ぶんではなくベルトを輪にしてつなげよう」
結び代は不要になりますが、長さは半分になってしまいます。
届くかどうか心配ですが、ギリギリ届きました。
「よし!引っ張るぞ!」
ベルトで出来た輪っかを握ったマナベをひきあげることができました。
井戸の口が枯れ木や草などで厚く覆われていたため、片足くらいでは落ちずに、両足を乗せたら一呼吸あって
ズボッと落ちたそうです。
落ちた瞬間、頭まで完全に水没し、なお足が底につくことはなかったそうです。
自分が落ちたら、果たして助かっていたか。ぞっとしました。
そして、あの時ベルトを輪っかにせず、結んでいてほどけていたら、助けることができていたのか・・・・
この後、もちろん引き返し、こっぴどく叱られました。
マナベは数日休み、心配しましたが風邪をひいたとのことでホッとしました。
この公園には大きな池がありました。
何もすることがない中坊7人組は、この池の周りを探検することにしました。
当時、獣道に毛が生えたくらいの遊歩道がありましたが、探検の気分を盛り上げるために途中から道を逸れていきました。
それでも、最初は足首ぐらいの草丈で、1周2kmくらいの外周を残された時間内で歩くのは、それほど難しくないように思えました。
しかし、半周を過ぎたあたりから、徐々に草も茂ってきて歩きづらくなってきました。
引き返すべきか、先に進んだほうがいいのか、難しくなってきて、皆の口数が減ってきたときです。
先頭のほうで、「あ”-」というような叫び声が聞こえました。
ヘビでも出たかなーと思って先頭の方へ行きました。
「なに?へび?」
「マナベが穴に落ちた」
聞いて笑いました。落とし穴に落ちた姿を想像しました。
しかし、事態は想像よりも深刻でした。
「すごく深い。見えない」
叫んだ奴が真剣です。
ぞっとしました。見えないほど深い穴に落ちたのなら、命を落とす可能性すらあります。
穴に向かって、友人が叫びました。
「マナベー!!」
すると穴から声がしました。
「たすけてくれ~」
生きてた。よかったー。ちょっと安堵しました。
「あがってこい~」
「すべって、ダメ~」
じぼりの井戸に落ちたようでした。
じぼりのため、周囲は掘ったままの土になっており、手足をかける凹凸がないようです。
また、暗くて見えませんし、手探りでさがす余裕はありませんでした。
引っ張りあげるようなヒモはないか・・・・
周囲を探すけどありませんでした。
そうだ。ベルト・・・ベルトを使おう。私が提案しました。
早速、残り6人はベルトを抜いてヒモとして結び始めました。
しかし、太くて硬いベルトを結んでも、強い力で引っ張れば、ほどけてしまいそうです。
ヒモの途中が切れてしまうと、長さが足らなくなり、ベルトで救出するのは不可能になりそうです。
その時、ポンと考えが浮かびました。
「待って。結ぶんではなくベルトを輪にしてつなげよう」
結び代は不要になりますが、長さは半分になってしまいます。
届くかどうか心配ですが、ギリギリ届きました。
「よし!引っ張るぞ!」
ベルトで出来た輪っかを握ったマナベをひきあげることができました。
井戸の口が枯れ木や草などで厚く覆われていたため、片足くらいでは落ちずに、両足を乗せたら一呼吸あって
ズボッと落ちたそうです。
落ちた瞬間、頭まで完全に水没し、なお足が底につくことはなかったそうです。
自分が落ちたら、果たして助かっていたか。ぞっとしました。
そして、あの時ベルトを輪っかにせず、結んでいてほどけていたら、助けることができていたのか・・・・
この後、もちろん引き返し、こっぴどく叱られました。
マナベは数日休み、心配しましたが風邪をひいたとのことでホッとしました。
でも 地震の記事の中に 唐突に出現したのは、
唐突に思い出されたわけでしょうか?
で、クラスのマドンナはどんな子でした?
記事を拝見し、中学のときの事件を思い出して書こうと思っていました。
地震で会社泊となったので、夜中にこそっとアップしました。
男子クラスだったのでマドンナはいませんでした。(苦笑)