ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

お金の魔力

2007-11-29 | 砂時計
かたやお金に関するトラブルで、小さなこどもまでも殺してしまった事件が載り、かたや夫の残した遺産を現金で16億も、自宅の地下に埋めていた事件が載り、
そして、自分の職権を利用して夫婦で賄賂にまみれていた官僚の汚職事件が載っていた。

そして、夜。
ニュースの小さな特集で、臓器移植をめぐる患者さんたちの苦悩を報じていた。
海外での移植を受けるために多額の費用が必要で、支える会のひとたちが募金活動を続けているがなかなか目標額に達することが難しいと。

税金を払うのが嫌で、地下に隠したその金額は、70を過ぎた女性が使うにはあまりあるものだろう。
もっと生きたお金の使い方をできなかったのだろうか。
亡くなった夫の職業は医師。
江戸時代の医師緒方洪庵は、天然痘のワクチンを普及させるために、食糧を与えてまでもワクチンを投与させたという。

お金の持つ魔力、ひとを輝かせる力として活用できないというのは哀しい。



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2 コメント

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Unknown (アプリコット)
2007-12-01 09:39:47
お金は人を変えますね。
上手に使える人の方が少ないのが現実でしょう。
人間の弱さを感じますね。
逮捕された官僚夫人に会ったことのある友人がいるのですが、彼女と話してその人柄の素晴らしさなどについて感激していたのですが、今こうして逮捕され、その友人は「人を見る目が無くて落ち込んでいる」とメールがありました。
きっと気配りも出来、素晴らしい女性で「あった」のかもしれませんが、お金の魔力に誘惑されてしまったのでしょう。
自分には無いはずの権力を周囲の人から勘違いさせられ、そこへお金・・・

臓器移植のための募金についても少し前に、活動をしているリーダーが、募金を受けた子の両親を恐喝するという信じられないニュースがありましたね。
恐ろしいことです。

堅実で質素な暮らしをしながら、数億の寄付金をする方も居て、世の中本当に色々です。
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私だって (CITROEN)
2007-12-01 20:21:11
お金を持っていないからこそ、きれい事がいえるのかもしれませんが・・・

そうですか、お友だちであの奥さんのお知り合いの方がそんなことを。
アプリコットさんがおっしゃるように、そういう時期が「あった」のかもしれないし、ずっと人にそう感じさせるオーラを身につけていたひとなのかもしれません。
そういった能力も、お金の魔力によって間違った方向に向けられてしまったのかも。

お金も、そのひとがもつ品性によって、生き銭にも死に銭にもなる、という見本が並んだようなこのところのニュースでしたね。
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