ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

おいしゅうなぁれ

2021-12-28 | 砂時計
気が付けば、社内で最高齢の女性になっていた。
納会をするのも何回目なのか・・

コロナのこともあり、昨年は納会を控え、今年も縮小納会となった。
飲み物も少し、あても乾きもののみになるという。
女性の多い職場では、スイーツは必須、とばかり少しのスイーツ差し入れを申し出た。
この歳になれば怖いもの知らず。

若い子なら、いろいろと波風も立とうものだが、おばさんの申し出には物申す余地はない。
とはいえ、お口の肥えた女子ばかりに立ち向かう勇気は、怖いもの知らずのおばさんならでは。
本当ならば、自分が一番大好きな生クリームいっぱいのショートケーキあたりを作りたいところを、ぐっと我慢して
焼き菓子LOVEの女子たちに無難なところのベイクドチーズケーキを。
見た目は、作者同様ぶちゃいくな仕上がりとなってしまったが、お味はなかなかなものとなった。

朝ドラの和菓子屋さんのおまじないではないけれど、
「おいしゅうなぁれ、おいしゅうなぁれ」
と念じて作ったのが功を奏したのだろうか。
普段は寡黙な人までが、わざわざ
「今日のケーキ、本当においしかったです」
と、わざわざ告げに来てくれた。

お菓子に限らず、おいしいものは誰もの表情をやわらかくしてくれる。
息子も巣立ち、甘いものを一切好まない夫と二人の暮らしのなかで、忘れていたお菓子作り。
「とても、おいしかったです。」
その一言が、作り手の心をほっこりと和ませてくれる。
今年一年の最後が、そういう気持ちで終わらせられたことに感謝。
おいしゅうなぁれ
は、人を幸せにするおまじないなのかもしれない。

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