ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

カフェめし談義

2013-06-04 | 砂時計
長年一緒に仕事をしてきた同僚節子さんが先月末で会社を追われた。
65歳定年が動き出した世の中の流れに逆らい、働く意思も体力もある節子さんは追い出された。
そんな恨み節を聞いてあげるよ、ってことで長年一緒にランチしてきた関連会社のひとと三婆で飲みに行った。

自分の身の保身にきゅうきゅうとするちっちゃい男たちのことや、周りの女たちの小競り合いのことなど
積年の話は尽きることを知らない。
そんな中、一致した話はカフェ飯のこと。

似たような年頃なので、食の好みも似ている。
凝った料理やこじゃれた料理は作らなくても、出汁のうまさやファストフードのだまし味には一家言持っている三婆。
いつの頃からか、喫茶店という名称が街から消え、ネコも杓子も「カフェ」と名前をつけはじめたよね。
とか、雰囲気作りはピカイチでも、出してくる料理は冷凍食品よりもヒドイ。
とか、愛想の悪いのがおしゃれなカフェとしてのあるべき姿勢だとでも勘違いしてるんだろうか?
などなど言いたい放題。

一番、みんなで一致したのは
「ワンプレートっていただけないよね!」
ということだった。
ワンプレートというのは、サラダも、メインディッシュも、ライスやパンも、デザートもぜーんぶ一皿に盛って出てくる料理のこと。
何が許せないって、サラダにかけたドレッシングがライスの方まで浸食し、ライスやパンが野菜から出た水と上にかけられたドレッシング類の油が混ざってべちゃべちゃになっていることだ。
昔、いやいや食べた給食でさえ、仕切りがついていたはず。
デザートのフルーツの皮にも、ドレッシングや、メインディッシュにかけられたソース類がべっとりついていたり、果肉にも味が移っていたりと多国籍料理ならぬ無感覚料理状態。
さすがに、アイスクリームやゼリーの類は、別の小皿にのせられていたりはするものの、本当にこの味覚に対する無神経さは許し難いものがある。

そういえば、友だちのお母さんも同じようなことを言っていた。
月に一度か二度、友だちとランチをするお母さんであるが、どこに行きたいか尋ねたら
「ごはんにドレッシングが混ざるような料理を出してくるカフェみたいなところだけはやめてね」と言ったそうだ。
わかるー!!!
ともだちからその話を聞いたとき、激しく同意した私である。

こういうのって、味覚のどうこうというよりも、年齢的なものなんだろうか。
はたまた、こういう物言いが「上から目線で、感じ悪い~~」とかって言われてしまうんだろうか。

いやいや、やっぱり日本人なんだからこういう繊細な味へのこだわりは譲れないよ、ね?

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