とどちゃんの縁側でひとり言・・・。

日々の生活の中で見たこと感じたことを記録していきます。

蒸し暑い夜に・・・12-3

2006-08-05 21:41:03 | 怪談・不思議
少女は歌っていた・・・。
「かごめかごめ」を・・・。
そして、出窓の下にいた少女がゆっくり動き出す・・・。
歩くのではない、まるで宙の上に浮いてるかのように「スーッツ」と移動するのが見える・・・。
「か~ご~め、か~ご~め~、か~ごのな~かのと~り~は~」
歌いながらスーッツと家の角まで移動してきた・・・。
嫌な予感がした・・・。
まさか・・・入って来ようとしてるのか?
さっきにも増して、真夏だというのに恐ろしいほどの冷気が体を包み込んだ・・・。
尚も少女は歌い続ける・・・。
無表情で・・・。
「い~つ~い~つで~や~~る~」
そこまで歌い終わった時にはすでに、家の前の3段ほどの階段の下に少女はいた・・・。
「よ~あ~け~の~ば~ん~に~」
来た!
玄関の前にスーッツと階段を登り・・・玄関の前に立っている・・・。
私の金縛りはまだ解けず・・・。
恐怖もあったが、怒りもこみ上げてきていた・・・。
寝ているときに、いきなり金縛りにあい、しかもこんな恐ろしいめに遭わされている事がどうにも腹立たしくなってきて、とにかく金縛りを解こうと必死だった。
そんな私の気持ちをよそに、少女は更に続きを歌いながら、とうとう家の中まで入ってきたのだった・・・。
「つ~るとか~めがす~べった~」
家の廊下を滑るように移動する少女・・・。
そして、少女が部屋の前に着いた時だった・・・。

明日へ続く・・・。
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