私自身は、「それ」に命を奪われそうになったとかは無かったと信じてる。
その時は怖い思いをしたとしても、後々まで色々あった・・・という事は無かったと思うのだが・・・。
まだ結婚する前の話しだ。
当時、私は相方の家に毎日通っていた。仕事帰りに真直ぐ家に寄って、深夜の3時頃帰るという生活を1年半くらい続けていただろうか?
その日も帰る時間になった。
外は激しい雨が降っていた。
あまりにも激しい雨だったので、帰り際ふと頭の中を「彼女の元気な姿を見たのはこの夜が最後だった」何てフレーズが頭をよぎったほどだった。
まあ、あまりにも縁起が悪いので何も言わずに「じゃあね」と車に乗り込んでエンジンをかけた・・・。
彼の家を出て、よく交通事故のある交差点を通過。
イヤな思いが頭をよぎったので、信号もきちんと確認、スピードも落として通過した。
「良かった。何も起こらなかった」
確かに気が緩んだのだろう・・・。
その後も「気をつけなきゃ」とは思っていたが、彼の家を出た時ほどは緊張していなかったかもしれない。
車は国道4号線を郡山方面へ向かって走っていた。
辺りは漆黒の闇。雨は相変わらず激しく降っているにも拘らず、トラックは激しく水しぶきを上げて隣の車線を走っていく・・・。
緩やかなカーブに差し掛かった時だった・・・。
タイヤが小さく滑ったのだ。
「おっと」と思い体制を立て直そうとハンドルを戻しゆっくりブレーキを踏んだ。
滑ったのは本当にわずかだった。
それなのに、タイヤは横滑りを繰り返す。
何度もハンドルを切り返す。
横滑りはどんどん大きくなり、もはや立て直しは不可能「やばい!」と思った。
このままでは他の車を巻き込むか、死ぬだろう。
進行方向左側には歩道とカードレール。立ち木が等間隔で植えてあった。
右側は反対車線との植え込み。
「左に突っ込んだら死ぬ!」
とっさに頭に過ぎった言葉がこれだった。
突っ込むなら植え込みだ。
右にハンドルを切り、ブレーキを踏んだ。
・・・止まった・・・
植え込みに突っ込んで車は止まったのだ。
一瞬「ほっ」としたが、このままでは後続の車がぶつかる可能性がある。
「落ち着け」と自分に言い聞かせ、車をゆっくりバックさせ、何とか路側帯に寄せる事ができた。
その後は相方に電話して来てもらい、JAFを呼び、親戚の車屋まで運んでもらった。
車は前輪のタイヤを支えている車軸が真ん中から折れ、廃車となってしまった。
この事故で不思議だったのは、車が小さく滑った時から植え込みにぶつかって路側帯まで車を動かすまで1台も後続車がいなかった事。
いくら田舎とは言え、国道のバイパス。夜中はトラック等の大型車が多く走るのにこの時間は私以外走っていなかったのだ。
そして・・・それよりも不思議なのは・・・。
私が事故ったこの現場・・・。
私が事故る10年近く前に・・・。
相方のいとこもここで亡くなっているのだ・・・。
友人の車に乗っていたところ、検問を通り抜けようとしてスピードを上げ、カードレールにぶつかって即死だった。
この事故はその当時かなり大きく報道されたので私の記憶にも残っていた。
覚えていたのも不思議と言えば不思議だが・・・。
余談だが・・・。
国道4号線医大の辺りから松川までの間は死亡事故が多いのは気のせいではあるまい・・・。
その時は怖い思いをしたとしても、後々まで色々あった・・・という事は無かったと思うのだが・・・。
まだ結婚する前の話しだ。
当時、私は相方の家に毎日通っていた。仕事帰りに真直ぐ家に寄って、深夜の3時頃帰るという生活を1年半くらい続けていただろうか?
その日も帰る時間になった。
外は激しい雨が降っていた。
あまりにも激しい雨だったので、帰り際ふと頭の中を「彼女の元気な姿を見たのはこの夜が最後だった」何てフレーズが頭をよぎったほどだった。
まあ、あまりにも縁起が悪いので何も言わずに「じゃあね」と車に乗り込んでエンジンをかけた・・・。
彼の家を出て、よく交通事故のある交差点を通過。
イヤな思いが頭をよぎったので、信号もきちんと確認、スピードも落として通過した。
「良かった。何も起こらなかった」
確かに気が緩んだのだろう・・・。
その後も「気をつけなきゃ」とは思っていたが、彼の家を出た時ほどは緊張していなかったかもしれない。
車は国道4号線を郡山方面へ向かって走っていた。
辺りは漆黒の闇。雨は相変わらず激しく降っているにも拘らず、トラックは激しく水しぶきを上げて隣の車線を走っていく・・・。
緩やかなカーブに差し掛かった時だった・・・。
タイヤが小さく滑ったのだ。
「おっと」と思い体制を立て直そうとハンドルを戻しゆっくりブレーキを踏んだ。
滑ったのは本当にわずかだった。
それなのに、タイヤは横滑りを繰り返す。
何度もハンドルを切り返す。
横滑りはどんどん大きくなり、もはや立て直しは不可能「やばい!」と思った。
このままでは他の車を巻き込むか、死ぬだろう。
進行方向左側には歩道とカードレール。立ち木が等間隔で植えてあった。
右側は反対車線との植え込み。
「左に突っ込んだら死ぬ!」
とっさに頭に過ぎった言葉がこれだった。
突っ込むなら植え込みだ。
右にハンドルを切り、ブレーキを踏んだ。
・・・止まった・・・
植え込みに突っ込んで車は止まったのだ。
一瞬「ほっ」としたが、このままでは後続の車がぶつかる可能性がある。
「落ち着け」と自分に言い聞かせ、車をゆっくりバックさせ、何とか路側帯に寄せる事ができた。
その後は相方に電話して来てもらい、JAFを呼び、親戚の車屋まで運んでもらった。
車は前輪のタイヤを支えている車軸が真ん中から折れ、廃車となってしまった。
この事故で不思議だったのは、車が小さく滑った時から植え込みにぶつかって路側帯まで車を動かすまで1台も後続車がいなかった事。
いくら田舎とは言え、国道のバイパス。夜中はトラック等の大型車が多く走るのにこの時間は私以外走っていなかったのだ。
そして・・・それよりも不思議なのは・・・。
私が事故ったこの現場・・・。
私が事故る10年近く前に・・・。
相方のいとこもここで亡くなっているのだ・・・。
友人の車に乗っていたところ、検問を通り抜けようとしてスピードを上げ、カードレールにぶつかって即死だった。
この事故はその当時かなり大きく報道されたので私の記憶にも残っていた。
覚えていたのも不思議と言えば不思議だが・・・。
余談だが・・・。
国道4号線医大の辺りから松川までの間は死亡事故が多いのは気のせいではあるまい・・・。