正しい血圧は人それぞれ違います。
身長によっても違います。
年齢によっても違います。
メタボもそうですけれど、それなのにそういうことに目を瞑って血圧の危険値は医療現場が儲かるように決定されています。
そして病人を逆に増やしているのです。
本当は正しい血圧を決めている根拠などは甚だ曖昧・・ 無いと言っても良いのです。
WHO(世界保健機構)によって高血圧の基準は、2004年の改訂で最大血圧が130、最小血圧が85以上が、高血圧の境界線になりました。
1987年には180/100だったWHOの指針の高血圧の基準が、
1997年には161/95に下げられ、
2000年には140/90に引き下げられ、
さらに現在、130/85へと、年を追うごとに引き下がってきています。
これも当初は高血圧の新ガイドラインに反対だったWHOが、アストラ社とバイエル社の資金援助を受けていたのが、WHOが寝返った真相です。
これらのことは松本光正医師の 「血圧心配性ですよ!」 で指摘されていることをそのまま書きました。
下記に更にこの本を中心にその問題点を加えて簡単にまとめます。
血圧が上がったり下がったりするのは何故でしょうか?
また人によって異なるのは何故でしょうか?
身長によって、また痩せているか太っているかによって、更に血管の柔軟性・硬さによって・・
人それぞれ必要な血圧値は違ってきます。
理由があるのです。
地球には重力があって、その重力に逆らって心臓は頭から全身に隈なく血液を送ります。
だから
■身長が高い人は血圧(ポンプの力)が高くなくてはいけないのです。
身長は変えられませんので、身長が高い人は低い人より血圧が高くないといけない。
■太っている人も高くないといけないのです。
美味しいものをたくさん食べたくて太っている状態を是正したくないのなら、血圧はある程度高くないといけません。
下げたいのなら、先ず、痩せてから下げるべきです。
■高齢者は普通、血管に柔軟性がなくなってきて硬くなっています。
だから若い人より血圧を上げないと、全身に隈なく血が巡りません。
だから身体のメカニズムが働いて高くなっているのです。
これらから言えることは、
人間の体は血液を全身に隈なく届けるために、健康の法則によって血圧は良きように上がっているということなのです。
この真実を知らずに、
血管が細い人や、硬い人や、プラークのある人が血圧を下げ過ぎると、脳梗塞になります。
血管が細い人や硬い人、プラークがあって血管が細くなっている人は、血圧を上げ血流を増すことで掃除をし、脳梗塞を防いでいるのです。
だから、血圧を必要以上下げてはいけないのです。
後述しますが、それ故に、降圧剤を飲んでいる人は飲んでいない人よりも、脳梗塞になる確率を倍に高めています。
身長について言うと、高身長のキリンの血圧は300mです。
低身長のネズミは10-20mです。
私がよく例に出すことで、弱酸性の法則があります。
人間の体は常に弱酸性を保つように出来ています。
人間の体がお酒や牛乳、肉をたくさん飲食すると身体が酸性に向かいます。
それで身体が酸化してしまうと思っている人がいますが、それは起こりません。
体は自分の骨からカルシウム(アルカリ物質)を取り出して中和させます。
それで人間の体は常に弱アルカリ性に保たれ、代わりに「骨粗しょう症」に向かいます。
■降圧剤で脳梗塞になる確率が2倍に
人間の体も高血圧を放っておくと「脳出血(脳溢血)」を起こしたりします。
だから血圧は良い状態に保ちたいですが、それは昔言っていた「年齢 + 90」に、更に身長や体重を勘案すべきなのです。
この数字は、この辺から氣をつけましょうと言うことで、それでも直ぐに慌てて血圧を下げましょうという数字とは言えないのです。
癌と心疾患と脳疾患が日本人の死亡の三大疾病と言われています(これに肺炎が肉薄しています。癌は治療薬の副作用が多く、実際には薬で死んでいる人が多くガンで死んでいない人の方が多いよう)。
脳疾患(脳卒中)に関しては高血圧と関連するのは脳出血(脳溢血)だけです。
死亡統計では高血圧と関係のない脳梗塞と くも膜下出血で脳疾患の死因の87%を締めています。
高血圧に由来した脳出血死はたったの13%です。
しかし高血圧は3つの脳卒中すべてに危険たと一緒くたにされています。
そしてこの脳疾患で一番の死因の脳梗塞は降圧剤を飲んだためなどの低血圧によって起こるのです。
脳梗塞は、脳の中の血管が詰まって流れなくなって起きます。
脳梗塞が起こる原因は高血圧とは関係なく、血管がプラーク(肉や質の悪い油などで出来る)やゴミ・腐敗物によって詰まって起こるのです。
クモ膜下出血も原因の8割以上を占めるのが「脳動脈瘤」という血管のコブで、高血圧とは関係ないのです。
心臓のプラークやゴミだって血圧が低かったら流れないで溜まって行きます。
血圧が原因で死に至る脳出血の死因は全死因の2%です。
「高血圧では滅多に人は死なないのです。むしろ血圧が低いときに起こる脳梗塞の方が、遥かに遥かに多いのです」(「血圧心配性ですよ!」 55ページ)
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「福島県郡山市の健診データと、全国の脳梗塞を起こした人のデータとを比較した。
(全国)脳梗塞経験者で降圧治療を受けている人の割合は45%、未治療は13%。
(福島県)一般市民で高血圧と診断されている人で(降圧)治療中は27%、未治療は16%だった。
降圧治療で脳梗塞の発症率が二倍(1.66倍?=とびら)になる可能性がある」
(2006年日本経済新聞の記事。東海大学医学部教授・大櫛陽一氏の記事より)「血圧心配性ですよ!」60ページ
昔は高血圧が原因の脳出血で亡くなる人は確かに多かったのですが、最近は栄養がよくなってコレステロールが上がって来て、コレステロールが血管を丈夫にしてくれているので、脳出血も少なくなってきました。
だから血圧降下剤とコレステロールを下げる薬を併用している人は注意ですね。
写真に撮ってプラークなどが見えていたらもっと注意です。プラークを大事に育てているのですから。
コレステロールも今は220以上で注意を促されますが、実際には220は全く危険性などないのです。
「高血圧は薬で下げるな」を上梓した浜先生は、高血圧のリスクと降圧剤のリスクとを天秤にかけ、次のようにアドバイスしています。
1)70歳以上なら、下の血圧を100m以下に下げないほうがよい
2)60(70)歳未満でも、180/100まで無治療でよい
3)すぐに降圧剤を処方する医者は信じないこと
4)血圧は日常生活で下げるべき
と提唱しています。
これについては、また書くかもしれません。
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