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堺市SDGs未来都市計画(案)へ:指定喫煙所の新設を断念することが本計画実践の模範事例として不可欠

2020-12-20 12:29:09 | タバコフリー社会に向けての報道やネット情報
へ以下の意見を送りました。

先ず、大小路筋の指定喫煙所の新設を断念することが、本計画実践の模範事例として不可欠です

計画案を拝読しましたが、項目を切り取ってきて、もっともらしく並べているだけで、具体的な施策などないように思われます。要は言行不一致なように感じられます。

例えば私どもが関わっている、タバコ対策・禁煙推進について言えば、以下のような美辞麗句が並べられています。
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9ページに
【SDGsの達成に向けた基本姿勢】
◆新型コロナウイルス感染症への対応
ウィズコロナ、アフターコロナを踏まえた社会経済活動の推進など、新型コロナウイルス感染症
に的確に対応しながら、取組を推進する。

7、10ページに
指標:健康寿命
■新型コロナウイルス感染症などの感染症対策の推進 (3.3)
■生活習慣病の啓発、対策の推進 (3.4)
■健康寿命延伸に資するサービスの社会実装 (3.8)
■たばこの危険性の啓発、受動喫煙防止対策の推進 (3.a)
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しかし、堺市は市役所北向の大小路筋の市役所から横断歩道を渡った所に、JTに費用を負担させ、指定喫煙所を新設決定したとのことです。
(1)しかもこれは市役所にあった(1日千人が利用していた)喫煙所廃止に伴う代替喫煙所とのことです。

(2)喫煙所からのタバコの煙はじゃじゃ漏れで、商店街や通行人の受動喫煙の危害は避けられません。喫煙所から有害な煙をまき散らし、危害を周りに及ぼすのは、喫煙者の本意でもないでしょうし、「健康都市・堺」の恥でもあります。これは(喫煙者も施設管理者も)受動喫煙の害を及ぼしてはならない、との配慮義務を定めた「健康増進法」27条、大阪府受動喫煙防止条例4条に抵触します。

(3)大阪のコロナ禍が今、赤信号になって、終息は見通せません。喫煙所は人が密集する三密です。喫煙のためマスクを外すので、新型コロナの感染拡大のリスクが大きいです。加えて、喫煙者は感染しやすく、重症化のリスクが高くなる https://notobacco.jp/pslaw/20201122coronarisk2.jpg のに、そんなリスキーな喫煙所をわざわざ作ることは許されません。
WHOも、6月30日に「これまでの科学的知見のレビューにより、喫煙が新型コロナの重症化と死亡リスクを増加する」と発表しています。また高松市ではコロナ禍で大半の路上喫煙所を年度内に廃止する https://notobacco.jp/pslaw/asahi201206.html など、全国にも多くの例があります。
 貴計画で「新型コロナウイルス感染症などの感染症対策の推進」を唱っているのですから、この指定喫煙所は断念し、既存の喫煙所は廃止すべきです。

(4)そもそも、公共の場に喫煙者だけのための喫煙所を、市が場所を無償提供してまで用意する必要は無いことです。設備を寄附するタバコ会社にすれば、例えば1日 1,000 人が利用すれば、一年で約1,000万円のタバコが消費されるので、タバコ業界には380万円が収入となり、市には220万円の地方タバコ税が入るという、「うまみ」が発生します。これは、行政はタバコ産業からの金銭・寄附などを受け取るべきではない、との「タバコ規制条約」に違反します。
(4ページ目左下)https://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/dl/fctc_5-3_guideline_120506.pdf
(7ページ目)http://www.nosmoke55.jp/data/cop3_13_200811.pdf
 貴計画でも「たばこの危険性の啓発、受動喫煙防止対策の推進 (3.a)」と記載し、SDGs本文で「目標 3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する。 3.a すべての国々において、タバコ規制枠組条約の実施を適宜強化する。」と明記されているのですから、本条約に違反する指定喫煙所は止めるべきです

(5)喫煙者は、屋外に喫煙所があるからタバコを吸いに行くわけで、無ければ吸いには行きません。路上喫煙所は経過措置であったはずです。健康増進法と府条例が施行されたのですから、公共の場は「禁煙ルール」をこそ周知いただきたいです。喫煙できる場所が狭まることは、多くの喫煙者の禁煙を促すことになります。禁煙すれば、ご自分も、家族も、周りも、健康に、ハッピーになります。また有料の喫煙所が、この近辺にも30カ所はあります。経過措置として時的にどうしても吸わざるをえない方には、そこを利用していただければ良いのです。

【結論】本計画の「新型コロナウイルス感染症に的確に対応しながら、取組を推進する。」、「健康寿命の延伸」、「生活習慣病の啓発、対策の推進」、「たばこの危険性の啓発、受動喫煙防止対策の推進」に真っ向から反し、否定する『指定喫煙所』の新設を、先ず断念することが、堺市SDGs未来都市計画を実りある、言行一致の具体的実践の模範事例となるのではないでしょうか?

【パブコメ結果公表】 2021/2/15  上記の意見にはまともに答えていない、、


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