自転車 乗るぞ

読破した本、自転車、携帯で撮ったなにげない風景について

本当に良いのかなー

2008年03月11日 | ひとりごと
最近の世の中を見ていて感じる疑問

・便利な世の中になることが本当に良いこと?
 今まで、便利になること・裕福になることを追い求めて
 人類社会はここまで発展してきた
 でも、随所で矛盾が出てきた

①30~40年前は公害という負の遺産を持った
 公害対策を打ったこともあるが、公害を遥かに上回る自然があり
 地球全体としてバランスを取れてきた
②昨今、地球規模で自然のバランスが崩れてきた

と、①②については誰もが思い、報道されない日はない
でも、最近感じ始めたのは
生活が豊かになることは、人間としての本能を奪うのではないかということ
身の回りでいっぱいおきている

1)パソコンを使うことで、文字を書く機会が減り、字を忘れる
 →脳の退化を防ごうと脳トレが流行する
2)自動車、電車の発達により、体を動かす習慣がなくなりメタボに
 →「楽して痩せよう」という幻想は「あるある大辞典」の幻想と共に去り
  「やっぱ苦行を積まないと」ということから、ビリーズブートキャンプの流行
  自転車が流行っているのも同じ傾向かも
  (自転車によって、バランス感覚がよみがえってきてます)
3)同様のことはそこら中で起きている
 ・カーナビのおかげで道に迷わない→道を覚えない、寄り道してしまうことがない
 ・乗り換え検索のおかげで最適電車に乗れる→ダイヤ表を見る力がなくなる、知らない土地で迷う意外な経験がなくなる
 ・やわらかい食べ物のおかげで噛まない、早食い→顎が発達せず歯並びが悪い、早食いによるメタボ
 ・メールによって、スピーディなコミニュケーションが出来るようになった一方で
  →固定電話で電話を取り次いでもらい方がわからない若者
  →親睦会のお店までの経路を案内するのを忘れる若い幹事さん
  (すぐ対応できる → 事前の段取りの欠如を誘発) 

といったことがあげられる
要は、人間は不便なことを経験することにより、能力を向上させてきたから
便利なぬるま湯に浸っていると人間としての能力が落ちていくということ

そして、そんな中には意外な驚き・感動・刺激もない
だから、豊かな生活の中であえて不便な経験をさせるツアーが売れる
(ミステリー列車とかツアーとか)

でも、本当は違うと思う
・手書きで文を書く、字を間違えてケシゴムで消しながら憶える
・自動車で行くところを自転車に変える、自転車で行けるところを歩く
 そうすると意外な発見がある、身近な日常の中に新鮮な刺激がある
・カーナビ、乗り換え検索無しで旅行に出かける
 道・電車を間違える、焦って土地の人に尋ねることで出会いがある
 記憶が鮮明になる、旅の記憶なんて楽しいことじゃなくて、ドキドキしたことが
 記憶に残るもんです

みんな一人一人が不便な経験をすることは
①エコにも結びつく が、それ以上に大切なのは
②自分自身の本能の力を落とさないことに結びつく

便利で裕福な生活をしながら、不便なことに喜び・感動に見出している
今の世の中って、冷静に考えるとすごく変だ
(とはいえ、「不便な生活を送れ」と言われても困ると思うけど)

でも
不便なことを経験するのは、「自分自信の本能の力」を落とさない
ありがたい経験と思うと、がんばってみようと思えるような気もします

自動車関連のシステムの業界にいる人間が言うべきことではないかもしれないけど
クルマとパソコンほど便利なものはないけど、あれ程、人間固有の野生の力を落とす可能性の高いものはないと思うなー


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