自転車 乗るぞ

読破した本、自転車、携帯で撮ったなにげない風景について

帝王学―「貞観政要」の読み方 山本七平

2005年04月30日 | 最近読んだ本
【内容】
帝王学というと、専制君主制という暗い、戦争論かとイメージするかもしれませんが
そうではなく、とても良い本です
出てくるのは、唐の太宗(日本が遣唐使を送り、律令制を導入したもととなった唐の国の皇帝)と
部下との対話がメインに書かれています

【感想】
唐の皇帝であれば、強大な権力を持っていたのに、ここまで部下に諫言させていたとは
と思いました
最近、道徳心といった言葉がよく話題にあがりますが、一大衆でさえも道徳心が足りないと
言われる中で、皇帝がここまで自制していたというのは驚きです

【印象的なフレーズ】
・太宗「鏡があれば衣冠を正すことができる、同じように昔を鏡とすれば歴史によって
    世の興亡盛衰を知って自らを正すことができる。鏡にできる人を鏡とすれば、
    その人によって善悪当否を知ることができる」
 →歴史を学ぶというのは、もともとこういう目的であったのに、今の教育では年号と事柄ばかり
  暗記している、そんな教育になんの意味も無いのに
  歴史を学ぶ意義を一言で表してあって、すばらしい と思います
・作者「民主主義は、民衆一人一人が君主。民主主義は、権力が一人に集中ではなく
    分散していて安全だが、「権力」のとりこになる人間が多くなる」
 →まさにその通りで、何らかの責任、権限を持った人は、権力の”とりこ”に
  なることのないように注意が必要ということですね

管理という仕事をしている人は必読の本です

文庫: 225 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 日本経済新聞社
530円



私の読書法 3

2005年04月30日 | 最近読んだ本
【とても印象深かった本を手帳メモ化する】

この文章、言葉は良いなーと思ったら、メモに取って、最後は手帳の中に持つようにしています
こうすると暇な時に、本のポイントが頭に浮かび上がってくるようになります
(一冊の本で二度、三度おいしいということです)

【メモ化作成方法(購入した本)】

①一回目に読みながら、「おおっ これは」と思う所があったら赤線を引く
 (「参考になるかな」という所は青線  ・・・三色ボールペンの影響です)
②二回目は、赤、青線のみを注意しながら飛ばし読み
 赤線を引いた中から特にポイントと思うところに赤く☆マークをつけておく
③ノートもしくは手帳に赤☆マークをメモ(最近はWORDに打ち込んで、手帳サイズで印刷)

①②③は連続で行わず、少し間隔を置くと良いです
(そうすると、「やっぱり、これはそれほど重要じゃないな」と思ってポイントが
 どんどん絞られます)

【メモ化作成方法(図書館で借りた本)】

図書館の本に線を引くわけにはいきませんから、以下の対応方法です
①一回目に読みながら、POSTIT(縦8cm、横10cmくらいの大きいもの)をしおりにしながら
 気に入った部分を読みながら転記
 (これを電車の車中でしていると、怪しい目で見られたり覗かれたりしますが)
②POSTITをノートにとって保管
③POSTITだけを眺めながらポイントをメモ(最近はWORDに打ち込んで、手帳サイズで印刷)

この場合も①②と③は少し間隔を置くと良いです

私の読書法 2

2005年04月30日 | 最近読んだ本
本の選び方について

【購入】
1 書店で足を止めて立ち読みして購入
2 新聞、雑誌の書評を手帳にメモしておいて、購入
と一般的な選び方です
あまり読んだことのないジャンルを読むきっかけになるのは、2が多いです
(最近も出張時に乗ったANAの座席にあった本の書評を読んで、試しに購入した
 「エンデュアランス号漂流」はとても良かった

【図書館で借りる】
私の住んでいる市の図書館はインターネットで蔵書検索&予約ができます
(本の受け取りも最寄の公民館に取りにいけば良いし、公民館に移送されたこともメールで
 連絡が来ます ・・・これは本当に便利:全国の自治体で導入すべきです)
1 欲しい本を検索して予約
2 興味のある言葉をkeyに検索して、表示された多数の書籍から
  良さそうなものを予約
もっとも面白いのは2です
当たり外れが本当に大きいです
(購入を検討する際は熱心にどんな本か調べますが、借りるのだからタダですから
 適当に選択します)
当たり外れの一例を
例1 「自転車」で検索したら
   「父と娘の日本横断」という本があったので予約
   公民館に取りにいったら絵本・・・ゲッしまった と思った
   読んでみたら、とても素晴らしかった(娘のいるお父さんにはおすすめ)
   図書館では絶対に手に取らなかったと思う本です
例2 やはりまた自転車関係で、「今中大介」で検索したら
   「トレーニング日誌」と表示、これはきっとトレーニング方法が載っているなと思ったら
   本当にトレーニング日誌で、170頁中140頁近くが日誌(記入欄)になっていた

私の読書法 1

2005年04月30日 | 最近読んだ本
本は雑誌を含めてだいたい10冊/月 読みます
購入が5冊/月(雑誌が多い)、図書館で借りるのが5冊/月(文庫が多い)
せっかく読んだ本を忘れてはもったいない(せこいですね)と考えて
手帳にメモしています

【メモの内容】読破した月、書籍名、購入or図書館の区分、評価(五段階)  の4項目

【効果】
1 一ヶ月で何冊読んだかわかる
2 暇な時に手帳に目を通すと、本のポイント、印象がよみがえる
  (読んで一ヶ月もすると、記憶があいまいになるけど、何度も思い出すから忘れにくい)
  特に良かった本は何度も思い出すと、印象がまた濃くなる
3 特定分野に偏っているかがわかる
  (ちょっと毛色の違うものを読もうかと思う)
  (または、もっと深く知るために関連した本を読もうと思うこともある)

といったように、読書の巾、深さを広げるのにも役立っている
・・・と本人は思っている