Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODYのブログ

ラリー参戦活動の模様や、その他関連情報をお届けします。

コマ図はやっぱり難しすぎた・・・。

2021-04-16 17:00:00 | その他

みなさんこんにちは、TLCの角谷です。

 

気候も温かくなって来ましたが、いかがお過ごしでしょうか。

外出時などは、引き続き充分気を付けてお出かけください。

 

さて今回のブログでは、前回に続きコマ図について紹介したいと思います。

 

前回は、ビバークから競技スタート地点まで短い距離だったので全てナビゲーションしましたが、今回は競技区間(SS)ということで、ページ数も多くゴールまで全てご紹介するのは難しいので、いくつかコマ図を選んでご紹介していきたいと思います。

 

まずは記号一覧を掲載します。(全然覚えられないので、コレがないと始まらない・・・。)

 

それではSSスタート!

・スタートはDSSと表示され、フランス語で「Depart Secteur Selectif」を略したモノ、英語だと「Start of selective section」となり、ここから競技が始まる!という意味になります。記号一覧にあるほとんどのアルファベットはフランス語を略したモノが多いため、フランス語も覚えないといけないですね(T_T)

・1.19km走ると、QtPPとありますが、こちらもフランス語でQtは「Quitter」で「去る」、PPは「Piste Principale」で「メインとなるピスト(未舗装路のワダチがある道)」という意味、二つ合わせて「メインのピストを去る(離れる)」ということになります。

・その後、分岐と十字路を通過し、3.09kmで「波のマーク」 これは「Ondulation bossele」と言い、フランス語で「デコボコの波紋」と訳されますが、波の様にうねった道のことで、うまくクルマをコントロールして、リズムよく走行しないとクルマにダメージを与えることになります。

ページの最後の欄外に危険をあらわす「Danger」があるときは、次のページの最初のコマに「Danger」があるということを意味し、ページをめくることも考慮されてコマ図は作られています。

 

次のページ、

・3.30~5.54kmまである、直線と半円がくっついた記号は「cuvette」といい、フランス語で直訳すると「丼鉢」これは路面に凹み(穴)があるということを意味していて、穴の大きさや深さによっては、車両に大きなダメージを与えるので、注意して走行しなければなりません。

 

以前に、三浦ドライバーがナビゲーターだったときに聞いた話ですが、ときにはコマ図に書かれている情報をそのままドライバーに伝えず、少し変えて伝えることもあるそうです。例えば、より慎重に走行しなければいけないときや、ドライバーが興奮して熱くなっているときなどは、「Danger1」とコマ図に記載されていても、「Danger2」とコールしたり、コールするタイミングを早めに言って、対処が遅れないようにするなど、単純にコマ図を順序通り読むだけではなく、ドライバーと共にクルマをゴールまで導くことが、本当の意味でのナビゲーターの仕事です!と言ってました。

 

少し進んで、

・19.96km地点では、ふたたびQtPPがあり、メインのピスト(ワダチのある未舗装路)から離れ、その後HPとなります。HPはフランス語で「Hors Piste」といい、英語では「Off track」、すなわちワダチ(走行跡)がない未舗装路となります。ワダチがないので、方位角度を表す数字「240」が表示されます。表記のやじるしも実線から破線に変わります。

・その後、更に進んで21.48km地点にはRP Pとあり、「Reprise(再開)」と「Piste(ピスト)」を意味し、ワダチの無い未舗装路からワダチがある未舗装路に戻るということを意味します。

 

また少し進んで、

・51,82km地点ではG/D SERとあり、G/Dは「Gueche(左)/Droite(右)」という意味で、SERは「Serre」、英語でいう「Tight(タイト)」となり、左→右にタイトなカーブがあるということになります。

 

さらにさらにだいぶ進んで、

・120.66km地点、前にも出たRP Pは、ピストが無い未舗装路からピストが再開され、-の記号は「tres peu visible(ほとんど見えない)」と轍が薄かったり視覚的にルートが見にくいことを意味します。その後は「Follow small RIO」ということで、小さな川沿いを走行する様に指示されています。

 

もうこの辺になると・・・記号の説明が難しく情報量も多いので、うまく伝えれない・・・

 

ただ、実はコマ図にいろいろ書かれている方が、情報量が多いので慣れたナビゲーターにとっては逆にわかりやすいそうです。

シンプルで情報量が少ない方が、現場で周辺のいろいろなもの確認しながらナビゲーションしなければならないので、難しく間違えやすいとのこと。

 

たいぶ(疲れたので)飛ばして、最後のページ(笑)

・175.32からは、「Portail Barriere(ゲート・門)」や「Cloture(フェンス)」を抜けて。176.73kmでASS!

 「Arrivee secteur selectif(SS着)」の略で、競技区間の終了を意味し、終わった車両から順にメカニックが待つビバークへ戻ります。

 

大会やステージによって異なりますが、競技終了後にリエゾンで500km移動などもあるので、ほんと大変だと思います。

ビバークに戻っても、直ぐには休めずチーフメカのフィフィにその日の状況を説明し、クルマのダメージや消耗部品、交換部品なども細かく報告してからやっと食事が摂れることになります。

 

今回、私はコマ図に書かれていることを記号一覧から時間をかけて理解しただけで、実際にはクルマを正しいルートに誘導しなければならないし、間違えることもあるし、長時間クルマに揺られながら、コマ図を見て瞬時に判断しなければいけないし・・・改めてナビゲーターの偉大さを認識することができました。

 

いつもチームのために献身的なメンバーに、改めて感謝したいと思います。

 

これで少しは、コマ図の説明ができるようになったかも知れません・・・。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

=============================================================
★TLC オフィシャルウェブサイト https://www.toyota-body.co.jp/dakar/

★TLCオフィシャルFacebook http://www.facebook.com/TeamLandCruiser

★TLCオフィシャルInstagram https://instagram.com/tlc_tab/

★TLCオフィシャルYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC10HiKoepJGoKOwGn0E8FKg
=============================================================


思い出のセネガル

2021-04-09 18:00:00 | その他

皆さん、こんにちは。TLC事務局の福井です。

先日、某テレビ番組を見ていたら、セネガルの紹介がされていました。

皆さんは「セネガル」という国、ご存知ですか?
日本人にとっては、セネガルは観光地でもないし、あまり馴染みのない国かも
しれません。

セネガルは、西アフリカ、サハラ砂漠西南端に位置し、首都はダカールです。

「ダカール」と聞けば、ピン!ときた方も多いはず。
ダカールラリーの「ダカール」です。

実は、私にとってセネガルはとっても思い出深い国のひとつです。
というのも、入社してダカールの仕事に関わるようになって、
チーム関係者のゴール視察に帯同した行先がセネガルのダカールでした。

ヨーロッパは何か国か行ったことはあったものの、アフリカは初めてで、
見るものすべてが新鮮でした。

チームのキャンプ地からキャンプ地への移動中、車内から見えるのは、
バオバブと呼ばれる大木が並ぶ砂地。

バオバブの木とラリー車(ラリー車は第27回大会テレフォニカ~ダカールのもの)

毎日数時間、車に揺られて、目的地を目指しました。バオバブの木以外何もない景色が
なんだかとっても美しく感じたのを覚えています。(←疲れていたのかなぁ…)

住宅地?に入ってからも、家の前では、大人たちは椅子に腰かけのんびりと、
子供たちは無邪気に車に向かって手を振って騒いでいました。



やはり日本人は珍しいのか、行く先々で現地の方々に囲まれました。
「日本のどこから来たのか?」「日本の食べ物は何がおいしいのか」
「イラッシャイマセ~」「コンニチワ~」などなど。

ちなみにセネガルの公用語はフランス語です。

みんなとっても陽気で人懐っこくておしゃべりが止まりません。
あと、みんなおしゃれで、幾何学模様や花や鳥、動物の柄のカラフルな
ワンピースのようなもので着飾っていました。

「素敵な服ですね!」と褒めると、
「〇〇というお店で布を買って、△△というお店で仕立ててもらって~~~」という感じで
話が盛り上がり、なかなか話が終わりません。

ダカールラリーに話を戻すと、ラリーのゴール地は「ラック・ローズ(Lac Rose:
バラ色の湖という意味)」と呼ばれる湖だったのですが、
予想よりもピンク色が薄くて、少しがっかり。

それでも、チームが市販車部門優勝を果たし、セネガルの方々の大歓声に囲まれ、
とっても良い思い出になりました。

残念ながら数年後、アフリカの政情不安のため、ダカールの舞台は南米大陸に、
そして2020年からは中東サウジアラビアになりました。

次回大会の詳細情報はまだ発表されていませんが、チームの活動は始動しました!
今年度もご声援お願いします!

=============================================================
★TLC オフィシャルウェブサイト https://www.toyota-body.co.jp/dakar/

★TLCオフィシャルFacebook http://www.facebook.com/TeamLandCruiser

★TLCオフィシャルInstagram https://instagram.com/tlc_tab/

★TLCオフィシャルYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC10HiKoepJGoKOwGn0E8FKg
=============================================================


2021年度シーズンのモータースポーツ活動が始まります!!!

2021-04-02 12:00:00 | ダカールラリー2022

皆さん、こんにちは!
TLC事務局の加藤です。


昨日TLCニュースを更新しましたが、ダカールラリー2022市販車部門9連覇を
目指して、今年度のモータースポーツ活動を開始します!



サウジアラビアの砂丘群を越えるTLCの2台のランクル(写真は2021年大会のもの)


新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底することはもちろんですが、
その中でも皆さまと交流できる機会を持てるよう、検討してまいりますので、
楽しみにしていてくださいね♪


4月末には、国内のオフロードコースで今年度最初のラリー車開発テストを
実施します!!このテストには新加入となるメカニックも参加する予定です。
また改めて紹介させていただきますね!


さらに今年度は、ライブ配信にてテストの様子を紹介することを検討しています!
ライブ配信は初めてなので、うまくいかないこともあるかと思いますが、
ラリー車開発現場の緊迫感・臨場感を感じていただいたり、メンバーとの
交流も楽しんでいただける機会にしたいと考えています!



こういう車内から見える景色や



メカニックの整備シーンなどを紹介する予定です!

 

もしライブ配信でこういう映像が見たい!こういう話が聞きたい!など、
ご意見やご要望があれば、TLCウェブサイトの応援メッセージや、
こちらのブログやTLCの各種SNSページのコメント欄で教えていただけると嬉しいです^^


皆さんに楽しんでいただけるコンテンツにしたいので、ぜひ参考にさせてください!


今年はランドクルーザー生誕70周年を迎える1年となります。
皆さんと一緒に盛り上げていける1年にしたいと考えておりますので、
変わらぬご声援をよろしくお願いします !!



祝ランクル生誕70周年!!!

 


~先週の1コマ~

日頃TLCをご支援いただいているパートナー企業の皆さまに贈る
写真パネルとギフトボックスを角谷監督、三浦ドライバー、
事務局の福井さんと加藤で作成しました!!!


写真にサインをする三浦ドライバー
(会社のワーキングウェアを着ていても誰だか分かりますか?笑)



ギフトボックスを作る角谷監督と福井さん
(このモシャモシャ(ベージュの緩衝材)の配分が難しかった、、、)

 

=============================================================
★TLC オフィシャルウェブサイト https://www.toyota-body.co.jp/dakar/

★TLCオフィシャルFacebook http://www.facebook.com/TeamLandCruiser

★TLCオフィシャルInstagram https://instagram.com/tlc_tab/

★TLCオフィシャルYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC10HiKoepJGoKOwGn0E8FKg
=============================================================