みなさん、こんにちは!TLCの角谷です。
ダカールラリー2021が終わって帰国後1か月が経ちました。
2週間の外出自粛もあったせいか、時間経過の感覚が早いのか遅いのかよくわからない状態です。
そんな状況ですが、今回は少し専門的なお話をさせていただきます。
みなさん、ラリー車の室内ってどんな印象ですか?
個人的には、かっこいいシートやハンドル、シートベルトなんかがイメージ強いです。
ですが今回は、ちょっと違う視点でご紹介させていただきます!
まずは、運転席周りから!
ハンドルコラムにある液晶画面は、入っているギアとエンジン回転数と水温を表示します。
(ちなみに「0」はニュートラル)
ラリー競技中によく確認するため見やすい位置に配置されてます。
次に、送風口の上にある液晶は方位と速度を表示します。
競技中はGPSで速度管理されているので純正メーターは使わず、こちらの表示速度でコントロールします。
その右隣は、イリトラックモニター!
緊急時の電話連絡や、アクシデントの際の救助要請に使用します。
大会主催者の安全に関する装置で、装着が義務付けられています。
続いて、その下にある中央部に位置した一番大きな液晶は、
クルマのコンディションを知らせる情報が表示されます。
項目は、油圧、電圧、ターボ圧、フロントデフの油温、水温、Hi/Loギア、
デフロック、あとは燃料の使用量などが表示されます。
トラブルがあると、その項目だけ警告が点いて、すぐさまドラ/ナビが気づく
仕組みになってます。
今度は、ナビ席側にあるコチラ
当たり前ですが、ナビゲーションシステムです。
2つあるのは、単に予備ということもありますが、見ての通りたくさんの情報が記載されているので、
激しい走行中はなかなか見にくいそうです。
なので、選手によっては片方を距離、もう片方を方角にするなど表示項目を変えて、
見やすくして瞬時に判断できるようにする人もいるとか。
最後はシフト周り!
シフトレバーの横にあるのが、各種機器類のヒューズボタン!
普通のクルマと同じで、エンジンを切っても電源は落ちないので、
各種機器類は、このボタンがOn/Offスイッチになります。
その下にあるのは、車載カメラのリモコン!
スタートする直前にスイッチをオンにして撮影開始!
普段、みなさんが動画でみるドライバーが映っている画や、フロントガラスの外の風景は、
このスイッチを押さないと、録画されません。
最後に、一番気になる3×5のスイッチ類!
上段の左端から、順に
①センターデフロックのOn/Offスイッチ
②ラジエター冷却用ファンの強制作動スイッチ
③クルマのコンディションを表示する画面のページ送り用スイッチ
④表示モニターの明るさ調整スイッチ
⑤送風ファンの作動スイッチ
続いて中段の左端から、
①リアデフロックのOn/Offスイッチ
②空スペース
③ハザードスイッチ
④空スペース
⑤クーラーの冷媒作動スイッチ
最後に下段の左端から、
①Hi/Loギアの切り替えスイッチ
②空スペース
③ブースト圧の切り替えスイッチ
④使用燃料のリセットスイッチ
⑤アディショナルライトのOn/Offスイッチ
(夜間走行用に追加されたグリルの上に設置されたLEDライト)
こんな感じで、ドライバーもナビゲーターも覚えることがいっぱいです。
競技中に選手たちは、こういったスイッチ操作をしながら走っていると思うと、
また少し違った感じで楽しんで観ていただけるのではないでしょうか!!
最後に!
シフトノブが少し長くなっていることに気づきましたか??
もし、気づいた方は・・・かなりの・・・
最後までご覧いただきありがとうございました♪
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