Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODYのブログ

ラリー参戦活動の模様や、その他関連情報をお届けします。

とあるダカールの1日

2022-02-17 17:30:00 | ダカールラリー2022

みなさんこんにちは!

 

TLCの角谷です。

ダカールラリー2022大会が終わって丸っと1か月が経過しました。

たくさんの方々に応援いただき、お陰様で市販車部門で9連覇達成することができました。

チーム一丸となって勝ち獲ることができ、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。

 

そんな22ダカールを終えましたので、今回は少し視点を変えて、競技以外の生活について、少しお話したいと思います。

 

私たちは、サウジアラビアに着いて数日はホテルで生活しますが、競技が始まるとビバークでのテント生活が始まります。

ビバークでは、大会関係者と競技者併せて2500名ほどの人々がバブル方式で隔離されたエリアで生活します。

(画像はお借りしております。)

 

食事は、ケータリング(簡易レストラン)がビバークにはあります。

食べ物のイメージは、飛行機の機内食といった感じです。

 

なかなか野菜などが摂れないので、各自がコンディションを崩さないように気を配ってます。

三浦DRは「青汁」を毎日摂取して、足りない分の栄養素を補ってます!

 

ステージによっては、トラブルで夜遅くラリー車が帰ってくることもあり、食事がケータリングで摂れないことも・・・。

そんなときは日本から持参したカップ麺で、空腹をしのぎます。

日本の味が恋しくなるラリー終盤は、とても汁物は身体に滲みますね

 

そしてメカニックたちは、朝いちばんにラリー車の作動確認などチェックし、選手たちを送り出します。

 

こんな生活を送っているビバークから、競技するスタート地点まで実は意外に遠いのです。

ステージによっては300km、長いと500kmほど離れた場所からスタート地点になることもあり、選手が一番先に出発することも多いです。

(※もちろん、ビバーク近くからスタートになるステージもあります)

 

見送り後、メカニックやスタッフたちも次のビバークまで移動します。

サウジの道路を、一般の方に混ざって移動します。

都心部を離れると、たまに野生のラクダたちに遭遇することも珍しくありません。

 

監督の私は、マネージャー機と呼ばれるプロペラ機で移動しますが、実は私飛行機が苦手です。

しかし、このプロペラ機に乗らないと、次のビバークには行けないので、毎回我慢して乗ってます。

一度、機内から窓の外を見たとき、プロペラ近くのネジが外れかかっていたのに気づき、飛行中ずっと祈ってました。

クルマも飛行機も整備は大事なことを身をもって感じました。

(※スマホで動画とって、着陸後すぐに主催者に報告!「You are Lucky!」と笑顔を返してくれましたが、嬉しくなかったです。)

 

また、競技が終了して戻って来ても選手たちはすぐには休めません。

チーム帯同のカメラマンにインタビューを受けたり、主催者から受けることも多々あります。

 

そのあとは、その日のステージの状況をチーフメカニックのフィフィに報告!

フィフィは、選手がクルマを壊して帰ってくると、とても怒るので報告のときは緊張感が漂います。

写真の三浦DRの顔でクルマのダメージ具合がわかりそう・・・。

 

そして、メカニックは何をするかというと・・・意外にもまずは洗車!

クルマが汚れていると、亀裂やオイルの漏れなどが発見しにくいので、まずはキレイにしてから点検→作業となります。

※ちなみにクルマの下廻りが白く塗装されているのも、故障個所(亀裂、オイル漏れ)をわかりやすくするための工夫です。

 

点検が終われば、チーフメカから、リーダーメカへ指示が飛び、その後ほかのメカニックへ!

部品の在庫数やオイルやタイヤもカミオンに積まれている量しかないので、勝手に交換すると大変!

パーツマネージメントもダカールではとても重要なことなんです。

必ずチーフメカから指示があるまでは、作業は開始しません。

また、各号車に3名ずつメカニックが担当としてますが、担当している自分のクルマしか触りません。

もう片方のクルマを手伝うと、作業した履歴がわからなくなるので、混乱が生じるため緊急時以外に手伝うことは決してありません。

 

たまに見る光景ですが、メカニック達は言葉だけでは伝わりにくい時地面に画を書いて説明することも!

こちらもダカールならではっといった感じですね。

 

最後は就寝について!

基本テントを張って、中にベッドと寝袋を入れて寝るのですが、あまり寒くないときはテントを張らずに寝ることも

 

決してテントを張るのが面倒だからではなく、ビバークは町から外れた場所にあるので、作業が終わりライトが消えると

日本ではなかなか観れないほどの星空を眺めることができます。

キレイな星を観ながら就寝するのも素敵なダカールの楽しみ方です!

 

 

以上が「とあるダカールの1日」となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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