Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODYのブログ

ラリー参戦活動の模様や、その他関連情報をお届けします。

☆お知らせ『blog終了のご案内』

2023-12-21 09:50:40 | 活動情報

TLC blogをご覧いただき、ありがとうございます。

随分と更新が滞ってしまい、申し訳ございませんでした。

 

誠に勝手ではございますが、今後TLCからの情報配信をタイムリーに、そして皆さまにより楽しんでいただける

コンテンツを充実させていくため、本Blogの更新は今回を最後とさせていただきます。

 

今後は、TLCからの情報配信は以下の媒体より進めて参りますので、よろしくお願いいたします。

長らくBlogをご覧いただいた皆さま、この投稿を読んでいただいた皆さまに感謝申し上げます。

なお、過去の投稿記事については、アーカイブとしてご覧いただけるよう

しばらくはアカウントのみ維持・継続させていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

【今後のTLC公式情報配信媒体】

☆TLCオフィシャルホームページ

   https://www.toyota-body.co.jp/dakar/

☆TLCオフィシャルYouTubeチャンネル

  https://www.youtube.com/channel/UC10HiKoepJGoKOwGn0E8FKg

☆TLCオフィシャルInstagram ページ

  https://instagram.com/tlc_tab/

☆TLCオフィシャルFacebook

  https://www.facebook.com/TeamLandCruiser

 

引き続き、TLCへのご理解・ご声援をよろしくお願いいたします。

TLC事務局一同

 


ランクルのふるさと吉原工場の皆さんともっといいランクルづくり!

2022-04-01 16:40:30 | 活動情報

こんにちは、TLCの三浦です。

今日から新年度になりましたね!今日は入社式で、出社時にとても元気な新入社員の姿を見て、

気づけば入社も随分前の出来事になったなぁと思ってしまいました(笑)

 

今週月曜はランドクルーザーシリーズを製造するトヨタ車体吉原工場の皆さんと

愛知県豊田市にある『さなげアドベンチャーフィールド』のオフロードコースを走ってきました!

(※撮影時のみマスクを外しています)

 

これは、吉原工場でランクルの製造に関わる皆さん自身の発案で、作り手としてランクルの悪路走破性や

使われ方をリアルに体験し、理解を深めることで、もっといいランクルをユーザーさんに届けたいという

想いから企画されたものでした。ここに私たちTLCも一緒に参加させてもらいました!

 

用意されたクルマはランドクルーザー300 GR SPORTとLX600シリーズの開発評価用車両に加えて、私たちのラリーマシン!

皆さんそれぞれの手で実際にハンドルを握って悪路にチャレンジしたり、ラリー車両の走行も同乗で体験してもらいました。

笑顔の中にも真剣な表情があり、製造に関わる皆さんのプライドを感じる瞬間も多々ありました。

LX600シリーズで本格オフロード走行!

来年にはダカールデビューを迎えるランクル300 GR SPORT

走って意見を交換し、お互いに感じることの違いを確認しながら理解を深めて深めていきます!

 

印象に残ったのが、『この環境(悪路)で高い性能を出すためには、自分たちの仕事の品質が完璧でなければならないと

よくわかる。ランクルの品質基準が高いのは、本当にそれが必要だからと身体で分かった』、『クルマを信頼できなければ

走れないと思った』というリアルな言葉の数々。クルマづくりは製造現場でもラリーでも本質は変わらないと強く実感する

シーンでした。

会議室ではなく、現場でディスカッション!最高です!

 

そして、僕自身の勉強になったのは評価ドライバーの皆さんとの運転トレーニング。

お互いに交代で運転し、何度もコースを走り込みながら互いに意見を交換していきました。

皆さんは私に教えてほしいと言ってくれましたが、僕自身が教えられることがたくさんあるというお話をしました。

品質評価を行っている評価ドライバーの皆さんと、モータースポーツとして競技を行っている私はお互いに異なる目線を持っています。

速い遅いという尺度ではなく、違う目線でのドライビングをお互いに知ろうとし、伝えようとすることで切磋琢磨し、成長に繋げられると思いましたし、

皆さんに負けないようもっと自分自身鍛えていかないと!とモチベーションも高まる時間でした。

交代でハンドルを握り、お互いのドライビングの違いを感じとっていきます

吉原工場の評価ドライバーのお二人と!

 

今回のイベントを企画し、声をかけて頂いた皆さま、ありがとうございました!

感染防止にも安全にも十分な配慮していただいたおかげで

ドライビングに集中し、たくさんの学びを得ることができました!

 

最後に約束した

吉原工場の皆さんはランクルへの『誇り』と『愛着』を持ってクルマをつくり、

ぼくたちはその『誇り』と『愛着』を背負ってダカールのゴールを目指す。

そうやって一緒にもっといいクルマづくりにチャレンジし続けていくこと。

絶対に忘れません!


2023ダカールに向けてスタート

2022-03-18 16:07:18 | 活動情報

大変ご無沙汰しております。TLCの三浦です。

まずは先日の東北地方の震災による被害を受けられました方々へお見舞い申し上げます。

一日も早く日常が戻ることをお祈り申し上げます。

 

さて、LC200でのラストランとなったダカール2022を終え、早2か月余りが過ぎました。

来年度に向けた活動準備はもちろん、デビューを控えたLC300ラリー車の開発テスト、

そして、LC300のデビューウィンに向けた私自身のスキルアップのために北米でのレースに参戦してきました。

 

LC300の開発テストは2月下旬、フランスのトゥールーズ郊外のオフロードコースでテストを行ってきました。

日本では信じられないと思いますが、なんとオフロードで1週5㎞以上の周回を取れる大きなコースです。ストレートも

2㎞近くにおよぶ超ロングストレートを飛んだり跳ねたりしながら進むコースです。

開発テストは苦労もありましたが、エンジニア、メカニックが夜中まで何度もリセッティングして

くれたおかげで、LC300ポテンシャルの高さを感じることができました。本当に楽しみです!

まだまだ課題もありますが、伸びしろがあると考えるとワクワクします!

次回からは耐久テストに入ります!これから直面する困難もたくさんあると思いますが、

このLC300との対話を楽しみたいと思っています!

 

そして、フランスでのテストを終え、直接アメリカのネバダ州に渡りました。

カジノで有名なラスベガスで開催されるMint400に参戦するためです!

北米で最も歴史のあるオフロードレース。第一回は1968年と、なんとダカールよりも長い歴史!!

今回のレース参戦はTLCのパートナーでもあるTOYOTIRESさんのサポートにより実現しました。

写真はスタートセレモニー直前の様子です!ダカールとは違う雰囲気のマッスルなマシンが

勢ぞろい!今回、私はトロフィートラックスペックというカテゴリーのマシンに乗らせてもらいました。

完全なるレーシングプロトタイプマシンですが、市販車ベースではないレースカーに乗るのは

人生初体験!久々に緊張しました(汗

とはいうものの、北米大陸をトヨタのマシンで走るという一つの夢が叶った瞬間でもありました。

迫力あるトヨタタンドラのフェイスをしたマシンが今回の相棒でした!

 

チームはテストを含め、全員でベストを尽くしましたが、残念ながら結果はマシントラブルによる

リタイアとなってしまいました。応援いただいた皆さんには、ごめんなさい。。。

僕自身も悔しいですが、レースにはこういう結果もあります。この結果を受け止めてレベルアップを

目指したいと思っています。

 

全体の完走率は40%程度というとても過酷なレースとなりましたが、世界にはまだまだ過酷な道があるということ、

そして、オフロードカーの性能の可能性、より速く走れるオフロードマシンをドライビングしたことによる新たな発見など

とても貴重な経験を積む場になったことは間違いありません。

 

この経験をダカール2023に活かしていくとともに、

またチャンスがあれば北米へのリベンジに行きたいと思います!

 

最後になりますが、4月以降は全国各地のイベントにも参加する予定を検討中です!

皆さんにお会いしてオフロードモータースポーツの楽しさをお伝えできる日がくることを楽しみにしています。

 

 

 


LC300のラリーマシンを初テスト!

2021-10-21 06:18:16 | 活動情報

みなさん、こんにちは!TLCの三浦です。

毎週金曜に更新しているブログ・・・先週は私三浦の担当だったのですが、

更新が遅れてしまい、すみません。。。

 

今はフランスのパリに来ており、明日のフライトで帰国となります。

日本時間で言うと、もう今日になっていますね!

 

さて、僕は先日参戦したモロッコラリー2021後、フランスのリヨン郊外にあるオフロードに移動し、

待ちに待ったLC300のラリー車(開発用のテスト車両)の試走にいってきました!

↑今回テスト会場となったオフロードコース。起伏のある高速グラベルコース

↑そして、ブログ初お披露目!LC300Rally prototypeです!

 

 

今回のテストは、競技規則に合わせて製作したラリー専用の制御プログラムの確認や、

デフロックなど各機能の作動確認、サスペンションをはじめとするラリー専用パーツの各部への干渉などを確認するものだったので、

まだまだラリーペースでの全開走行というわけにはいかなかったのですが、日仏のエンジニア、設計者のみなさまをはじめとする多くの

関係者の協力のおかげで、ついに初走行を迎えました!

 

↑初日は、ターマックのサーキットで

↑二日目、三日目はオフロードで!やっぱりランクルはオフが似合う!

↑これが新しい僕の仕事場です!

 

ワクワクしながら向かったテストですが、最初に乗り込んだ時はちょっと緊張。

ですが、いざハンドルを握るとまだまだセットアップはこれからなのにも関わらず、

パワフルなE/Gフィールは将来の可能性を感じさせてくれるもので、ドライビングにのめりこまれる

ような感覚でした。今後が楽しみで仕方がない!というのが率直な感想です!

↑ラリー車はディーゼルE/Gをベースに開発を進めています!

 

実はテスト中、急遽インスタライブをさせていただいたり(事前告知がちゃんとできずごめんなさい!

アーカイブ映像はチーム公式Instagramよりご覧いただけます)、SNSに写真をアップさせてもらったのですが、

ランクルファンの皆さんからの質問は『グレードは何??』だったり、『意匠がGR SPORTじゃない!?』など

ラリー車のベースグレードに関するものが一番多かったですね!

 

写真のランクル300ラリー車は、生産前の試作車両をベースにしているため、詳しい方には不思議な意匠に思われるかもしれませんが、

グレードはニューマシンのカラーリングと一緒に改めてお披露目できればと思っています!楽しみにしていてください!

 

まだまだ開発は始まったばかりですし、きっと大変なのはこれからだと思います。

僕自身ランクル200の時は別チームが開発したラリー車を引き継ぐ形でデビュー戦に臨んだので、ラリー車の開発は

初めての仕事で毎日が試行錯誤の連続です。ドライビングのことだけでなく、専門用語が日本語、英語、フランス語で飛び交う現場に

ついていくのに本当に必死ですが、今回のテストで改めて、フランス人、日本人関係なく国境を越えた素晴らしいチームで

このランクル300ラリー車の開発が進んでいることだけは確信しました!どんな困難も乗り越えられると思うし、23ダカールで

このクルマに勝利をプレゼントできるよう、ランクル200ラストランの準備と合わせて毎日を大切に過ごしていきたいと思います!

 

今後のTLCの活動にますますご注目くださいね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 


それは事件でした!(北米レース~フランステストの旅)

2021-09-03 23:54:35 | 活動情報

こんばんは、TLCの三浦です。

北米でのレース、そしてフランスでのチームテストを終え、無事健康に帰国できました。

今回のテストに参加した方、出入国関係者の皆さまにお礼申し上げます。

まだ帰国後の隔離期間中ですが、時差ぼけを治しながら現在は在宅ワークで

サラリーマンをやっているところです!

 

今回のチームテストは、なかなか路面環境の激しいグラベルコースで、ダカール2022からパートナーとなる

TOYOTIREさんのOPEN COUNTRY MT-Rのテストがメインでした。そのほかにもENDLESSさんのブレーキの

アップデートなど、LC200の集大成に向け、ダカールを戦うにふさわしいマシンに日々仕上がってきております!

 

↑僕たちも初めて行った場所で、Jumpセクションなどの立体的な動きもある高速系の

オフロードコース。WRCマシンもテストに来るらしいです!

 

↑写真では伝わりにくいのですが、硬い岩盤がむき出しになっている場所も多く、

走るラインを選ぶのが大変(汗)しかし、そんなところがダカールにとっては良いテストに

なります。

 

↑タイヤの限界性能を見極めるため、本番では絶対にやらないくらいまでタイヤを使い切り

データをとっていきます。タイヤも壊してもっといいものを目指して開発しているのです!

 

と、簡単にテストのお話を紹介しましたが、今日メインで紹介したいエピソードは

北米滞在時のある事件についてです!

 

当初ブログで書くつもりもなかったので、写真をほとんど撮っていなく、ここからは文章が

多くなるのでごめんなさい。

 

それは北米でのレース本番前のとあるテストデーの出来事でした。

予定のテストメニューを終え、ホテルに帰り、涼しく快適な部屋でほっと一息つこうとするのですが・・・

 

ドア開けた瞬間とてつもない違和感。。。

『暑い!?なんやこの湿気!?』

すると、なぜか熱湯シャワーが全開で、エアコンは停止。

天井は水滴だらけでところどころ滴るほどに。(この表現盛ってません(笑))

何が何だかわからず慌ててフロントに電話しようとすると、そこには1枚のメモが。。。

 

そこにはこう書かれていました。

『私はあなたが快適に過ごすために考えうる最善を尽くしました。しかし、あなたにはもしかしたら

 それが伝わっていないかもしれない。もし、不満や異論があるならば遠慮なくホテルに抗議してもらって

 構わない。』

 

最初、僕自身若干、かなり(!?)その状況にイラっとしていたので、

意味わからなかったのですが、何回か読み返して意味を理解し、怒りが焦りに代わります。

そう、その日はハウスキーピング用のチップを置き忘れて出かけてしまっていたのです。

 

そうか。。。この方は誠心誠意尽くしてくれて、自分の仕事に自信もあったのに、

僕からの意思表示がなかったから失望と怒りでこの文章を書いたんだなと。

 

最初は部屋を変えてもらおうと思ったのですが、

すごい乾燥地帯(←ここ後のポイント)のため、窓をあけているうちにどんどん乾いてきているのも分かったので、

申し訳ないことをしてしまったのは事実だし、これで部屋変えてもらったらなんか自分の負けだなと思い、

さて、どうしようか。と真剣に考えました。

 

そこで出した結論。僕も手紙を書こう!でした。

この手紙でいちかばちか明日のあなたを笑わせてみせよう!そう思いたって、

Google翻訳見まくって、書いた手紙の概要はこうです!

 

『ごめんなさい。僕はうっかりしていて、大切なものを忘れてしまいました。これは僕のミスで

 あなたの言う通り、あなたのサービスには何の不満もありません。それどころか今日のあなたは

 乾燥に苦しむ慣れない外国人の悩みを解消するために、湿度の管理までに気を配ってくれましたね!

 僕の国は蒸し暑いとはいえ、ここまでの湿度は必要なかったのだけど。。。

 でもそのお礼に、今日のハウスキーピングのチップはいつもの倍払うよ!(←実際はただ二日分まとめただけですが・・・)』

 

これがユーモアと受け取られず、余計に怒らせてしまったらどうしようとか

ビビりながら翌日はいつもの倍+αのチップを置いて出かけました。

 

そして、翌日。

その日のテストメニューを終え、ドキドキのオープン・ザ・ドア。

(こんなに部屋のドアを開けるのに勇気が必要だった日が過去にあっただろうか)

 

そこには、素晴らしいお部屋と新たな1枚の手紙がありました。

 

やり方が正しかったのか、どれくらい気持ちが伝わったかは定かではありませんが、

返事があったということは許してもらえたのかな?とほっとした瞬間でした(汗)

 

びっくりするような過去にない経験でしたが、チップというものが国によっては

大切な生計を立てる手段であることは忘れてはいけないことですし、

改めて今振り返ると、自分はこの方のように自分の仕事に対し、必要なことをすべてやったと

胸を張っていつも言えるのだろうか?とか、

はたまた逆に怒っているときにこうやって笑顔で許せるのだろうか?とか

色々自問自答してしまいます。

 

モータースポーツの武者修行という目的で出かけた北米の旅でしたが、

人ととしての在り方も見つめなおさせてもらえる素晴らしい旅になりました(汗)

 

絶対にこのブログ読んでないと思いますが、僕の部屋を綺麗にしてくれたあなた!

2度とチップは忘れないので、このことを今日ブログネタに使ったことも含めて

許してくださいね!(笑)