監督・主演のバーバラ・ローデンは、エリア・カザン監督の二番目の妻で、1970年に初監督作品『ワンダ』を撮った後、若くして病気で亡くなったという。
この『ワンダ』の不遇。
当時のフェミニストたちから総スカンを喰らったらしい。強い女、というのは痛々しい(と今、悪口を言ってみる。もちろん強い女と言うのは当時のフェミニストたちのことだ。)
そしてアメリカ本国では公開もされず、黙殺の憂目に。ところが当時フランスで上映されると、批評家から高い評価を受け、マルグリット・デュラスも絶賛。しかしフランスでも公開には至らない。90年代、この作品を観た女優のイザベル・ユペールが惚れ込み、個人で配給権を買う。とうとう公開にこぎつけたところ、高く評価されて、ついにDVDも発売。
アメリカでは今もDVD化されていないって、本当だろうか。
日本ではどうだろう。
DVD日本語版は未発売。
フィルム自体は、2009年、東京日仏学院で上映される。そして2011年、横浜の北仲スクールのイベントにて上映。
今回私は、グッチ・シネマ・ヴィジョナリーズという活動の一端、グッチでの無料上映会で観ることができた(誰でも観られるし、まだやってる)。私に分かるのは以上の三回のみで、他にもあるかもしれないけれど分からない。
正直これまでこの作品のことを全く知らなかった。「何も欲しないことは、死んでるも同然だ」。しかしワンダは、不思議なことに生きている。他人事には思えない。
監督本人は、女優さんである。一つ言えることは、欲しない人にはこの映画は作れないだろう。バーバラ・ローデンという人はどんな人だったんだろう。興味がつきないけれど、残念ながらあまり情報も見つからない。
一日でも早く日本でも、日本全国で、劇場公開されないものだろうか。公開されてほしいという切なる願いを込めて、書いてみる。こんなところでも。製作から43年後の日本においても、ワンダの浅い息づかいは途絶えることなくそこここに聞こえるし、ワンダは、私にとっては魅力的だからだ。
この『ワンダ』の不遇。
当時のフェミニストたちから総スカンを喰らったらしい。強い女、というのは痛々しい(と今、悪口を言ってみる。もちろん強い女と言うのは当時のフェミニストたちのことだ。)
そしてアメリカ本国では公開もされず、黙殺の憂目に。ところが当時フランスで上映されると、批評家から高い評価を受け、マルグリット・デュラスも絶賛。しかしフランスでも公開には至らない。90年代、この作品を観た女優のイザベル・ユペールが惚れ込み、個人で配給権を買う。とうとう公開にこぎつけたところ、高く評価されて、ついにDVDも発売。
アメリカでは今もDVD化されていないって、本当だろうか。
日本ではどうだろう。
DVD日本語版は未発売。
フィルム自体は、2009年、東京日仏学院で上映される。そして2011年、横浜の北仲スクールのイベントにて上映。
今回私は、グッチ・シネマ・ヴィジョナリーズという活動の一端、グッチでの無料上映会で観ることができた(誰でも観られるし、まだやってる)。私に分かるのは以上の三回のみで、他にもあるかもしれないけれど分からない。
正直これまでこの作品のことを全く知らなかった。「何も欲しないことは、死んでるも同然だ」。しかしワンダは、不思議なことに生きている。他人事には思えない。
監督本人は、女優さんである。一つ言えることは、欲しない人にはこの映画は作れないだろう。バーバラ・ローデンという人はどんな人だったんだろう。興味がつきないけれど、残念ながらあまり情報も見つからない。
一日でも早く日本でも、日本全国で、劇場公開されないものだろうか。公開されてほしいという切なる願いを込めて、書いてみる。こんなところでも。製作から43年後の日本においても、ワンダの浅い息づかいは途絶えることなくそこここに聞こえるし、ワンダは、私にとっては魅力的だからだ。
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