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『メキシカン・スーツケース <ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実』

2013-09-26 20:27:45 | 映画-ま行
 この映画が一番伝えたかったことは、何だろう?

 若きロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、デビット・シーモアの足跡か。スペイン内戦と移民となった人々、その子孫と現在か。

 パリの暗室から消え、70年振りにメキシコで見つかった、「メキシカン・スーツケース」とネガ4,500枚は、どのような経路を辿り、どのような人々の思いを浸み込ませ、そして完璧な状態で見つかったのだろうか。発見から1年後に亡くなった弟のコーネル・キャパは、何を言ったんだろう。今後の保持者のICPが、その膨大なネガをどのように扱い、解き明かして行くのか。はたまた解き明かさないのか。

 色々なことがスクリーンの上で語られたにもかかわらず、何だか色々なことが謎めいている印象。

 スペイン内戦は1936年から1939年、フランコ政権から王政に変わったのが1977年、2008年「歴史の記憶法」可決ということ。
 今でもスペインでは、内戦について語ることはタブーに近いらしい。たぶんスペインの人にとっては、血なまぐさくて、とても生々しい映画なんだと思う。

 ロバート・キャパに興味があって観に行ったけれど、他のことを考えさせられた映画だった。

 トリーシャ・ジフ監督、2011年、メキシコ・スペイン。


       

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