ブログの練習

ブログを書く練習です。
最近はレトロな計算機(電卓、マイコン、パソコンなど)
に関することを書き始めました。

Sharp Marupet OK-100

2019-09-16 20:47:14 | 電卓
最近古い電卓を集め始めました。この電卓は最近入手した珍品の1つ。
ネットで調べてもCALCUSEUMのこの情報のみ。


Sharpの昔のデスクトップ電卓はたいていCompet CS-xxxという名前なので、Marupet OK-100というのはかなり違和感があります。

通電してみたところ、0が表示されるもののキー入力が効かず、とりあえず開けてみました。

コネクタを抜き差し、キースイッチが古い油で固まっていたので接点洗浄剤を吹きかけて溶かしました。
電源を投入してみると、なんと数値入力が出来るようになっており、いつもの計算355÷113も正常動作。
こんなに簡単に直るとはラッキーでした。

で、この電卓の特徴は、左にある謎のスライドスイッチです。
PB 6-9-12-13-16-19-22-25-28-32-36-38
DB 6-10-13-16-19-22-25-29-32-35-38-41
とあります。そのすぐ右に、四捨五入、切り捨て、PB、DBのスライドスイッチ。
この機能を使うためにあるのが、演算ボタンの「*」のようです。

この機能の使い方がさっぱり不明です。
ちなみにスライドスイッチの位置と入出力の挙動は以下のような感じです。

■四捨五入のスライドスイッチがPBのとき
左のスライドスイッチが一番上(6-6)の状態で数値と*を入力すると、
1*→0.222
2*→0.444
10*→2.22
なので、入力数値と出力は単純に比例しています。
スライドスイッチが12-13、
1*→0.888
スライドスイッチが、36-38、
1*→7.99 (= 0.222 * 36)
なので、出力はスライドスイッチの数値の2乗に比例しています。

■四捨五入のスライドスイッチがDBのとき
左のスライドスイッチが一番上(6-6)の状態で数値と*を入力すると、
1*→0.249
10*→2.49
のように、やはり入力と出力は単純に比例しています。
しかしながら、
スライドスイッチが38-41のときに
1*→10.5
となり、PBの場合と違って2乗に比例という関係ではなさそうです。
(0.249*(41/6)^2 = 11.63
38の方だとしても、
0.249*(38/6)^2 = 9.99
なので)

一つ疑問なのが、こんな数表を1つ用意しておけば良いものをわざわざスライドスイッチというハードウェアまで使って実装しているところ。この「*」ボタンには、スライドスイッチの位置に応じた定数を掛け算するだけでなく、もっと複雑な機能があると思うんだけどなあ。

これがどういう機能なのか、どなたかご存じな方がいらっしゃいましたらコメントで教えていただけるとありがたいです。

【2021年6月17日追記】
Twitterでつぶやいたところ、建築材料(丸鋼)の重量計算用であることを教えてもらえた。Marupetという名前とも合致。長年の疑問が一瞬で解決。Twitterすごい!

akutsu@FC3S.jp

PB側の(6)で0.222、(12)で0.888、(36)で7.99は丸鋼の直径mm:単位重量Kg/mの関係と同じ、DB側の(6)で0.24...

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