ブログの練習

ブログを書く練習です。
最近はレトロな計算機(電卓、マイコン、パソコンなど)
に関することを書き始めました。

CASIO AL-2000

2022-09-26 11:39:56 | 電卓
CASIO AL-2000です。以前にブログに書いたAL-1000(CASIO AL-1000 - ブログの練習)の後継機です。
ググってみると、下記のサイトに割と詳しい情報がありました。
・The Old Calculator Web Museum (Casio AL-2000 Programmable Calculator)
・John Wolff's Web Museum (Casio AL-2000 Programmable Calculator)

この個体はメルカリで売られているのを見つけて購入したものです。京大工学部工業化学教室で使用されていたもののようで、状態も良さそうだったので、ニキシー管だけ抜かれて時計の材料にされては大変だと思い即購入しました。


残念ながら動作はかなり不安定で、キー入力していると暴走してしまいます。動作の様子はこちら。動画の最後にかろうじて2の平方根の計算に成功しています。

一度暴走するとしばらく時間が経たないと動かないという状態なので、コンデンサがらみかと思い、交換してみることにしました。
とりあえず筐体を開けて見ます。側面と後ろのネジ4個を外すだけで簡単に開きました。


うしろはこんな感じ。

金具を外してみたところ。

側面。


基板は5枚構成。AL-1000に比べるとだいぶゆったりした作りになっています。
一番上の基板はニキシー管ドライバだと思われます。

1枚目の基板の裏面。

2枚目と3枚目の基板はシーケンス制御用かな?The Old Calculator Web Museum (Casio AL-2000 Programmable Calculator)ではmain1, main2と書かれています。
2枚目の表。

2枚目の裏。

3枚目の表。

3枚目の裏。

4枚目。演算用の回路と思われます。

4枚目の裏。

演算用と思われるIC。

5枚目。メモリ。

5枚目の裏。

コアメモリ。三菱電機製です。

おまけに電源基板。

電源基板の裏面。


AL-1000のときのように明確に壊れたような部品はなく、とりあえず電解コンデンサを全部交換してみたのですが、外したコンデンサを測定しても特に劣化している様子も無く、症状改善せず。というか、キー入力も効かなくなってしまった。トホホ。ACやPROGRAMキーは反応していて数値が入力できない状態。これ以上いじってさらに悪化させるのも怖いので一旦ここで終了。もう少し修理のノウハウを蓄えてから再チャレンジします。


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Tiger 121R (MODEL-121R)

2022-07-12 16:48:50 | 電卓
機械式計算機で有名なタイガー計算器(Tiger Calculator Sales Co., LTD)の電卓です。
検索しても情報は見つからず、電卓博物館(国内のメーカー (2))には121RSが記載されていましたが、121Rは無かったので、記録を残すためにこのブログを書いています。
最後に動画のリンクを貼りますが、計算中に表示が動くタイプで、平方根の計算がかなり遅いので見ていて味わい深い電卓です。
ロゴです。

銘板です。

大きさはこのぐらい。

横。

後ろ。

横。

裏面。

ネジ4本を外すと簡単に開きました。

トランスに押された日付のハンコによると1974年製造のようです。

メインボードはこんな感じ。

チップセットは三菱製。MA8603B, MA8604-01B, MA8605B, M58212Pという表示が見えます。

チップ名で検索すると、Calcuseum(1973 All Items)に情報が見つかりました。三洋 ICC1123、CX-2103、TEAL 121Mなどが同じチップセットを使っているようでした。
この電卓、計算中に表示が動くタイプでそこそこ遅いので見ていて楽しいです。youtubeに動画を置きました。



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Sharp EL-813 (ELSI 813)

2022-07-11 10:28:04 | 電卓
Sharp EL-813です。それほど特徴の無い電卓なので入手後放置していたのですが、ググっても電卓博物館の年表(電卓発売年表 (1964〜1973年))に型番が載っていること以外情報が見つからず、CALCUSEUMにもエントリーすら無いので、とりあえず簡単にでも記録を残そうと思い、このブログを書いています。
裏面です。

銘板です。

ネジを4本はずすだけで簡単に開きました。

この個体は1973年製造のようです。

メインボード

チップセットはRockwell 10580PAと10631PA。基板の表示が580ではなく508なのが謎です。

ググったところ、Arithmomuseumに情報が見つかり、どうやらEL-812というLED表示のポケット電卓と同じチップセットのようでした。
こちらの表示はVFDチューブで数字8本と記号1本。

記号はItronで数字がFutabaなのが面白いです。

形状はEL-803やEL-815Sと類似、チップセットはEL-812と類似した電卓でした。
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Toshiba BC-1201

2022-06-12 12:31:16 | 電卓
Toshiba BC-1201です。BC-1001、BC-1411に続く、東芝の3代目の電卓です。
電卓博物館(Toshiba desktop calculator)によると、「1967年5月発売、219000円、トランジスタ式の小形、低価格、普及機」とのことです。1967年当時としては世界トップレベルの小型機で歴史的価値も高く、calcuseum(CALCUSEUM TOSHIBA: BC1201)のCollector valueも10.0の最高値が付与されています。

この個体は説明書付きで入手した動作品です。

説明書には「軽量小型化」とありますが、大きくて重いです。確かに前の2機種よりは小さいですが。

幅。

奥行き。

後ろはこんな感じ。

BC-1001やBC-1411と違って、キャビネットが簡単には開かなかったので、中を見るのはやめました。電卓博物館にはキャビネットを開けた画像が掲載されています。
コスト削減のためか、小数点以下の桁数は0桁(整数モード)と3桁(小数点モード)の2モードです。"P"スイッチで切り替えます。

小数点以下の桁数がもっと欲しい場合には1億倍して計算すればいいのかな。

これもコスト削減のためか、負数の表示がありません。x<0の場合は10^12+xが表示され、マイナス100はこのようになります。この状態からもう一度"-"キーを押すと"100"になります。

ゼロ除算時のエラーは"7.0000000000"が表示されます。

動画です。下記の計算をしています。
・355/113 (整数モード)
・355/113 (小数モード)
・35500000000/113 (整数モード)
・100-200
・100/0

「軽量小型化」を実現した電卓ですが、これも置き場所に困っているところ。オークションに出して海外に行っちゃったりニキシー管時計の材料にされるのも嫌なので、博物館への寄贈を検討しています。
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CASIO AL-1000

2022-06-04 10:34:17 | 電卓
CASIO AL-1000です。

Ledudu(AL-1000)で☆☆☆、CALCUSEUM(CASIO: AL1000)のcollector valueも10.0の正真正銘の稀少機種です。電卓博物館(Casio desktop calculator)によると「1967年10月に発売された世界で最初のプログラム付電卓」とありますが、それには異論があるようで、DoPECC(Casio AL-1000 Calculator)には、1965年発売のOlivetti Programma 101の方が先と書かれています。
この個体はオークションで入手したのですが、そのときの商品説明がこちら。
「カシオの初期型の電卓AL-1000です、通電しましたがボタン操作してたらパーンと言って煙が出たのでジャンク品でお願いします、その後もう一度コンセントにさすとディスプレイはまた普通に表示されてボタンも押せましたがここでまたコンセントを抜きました。もともと一か所数字が点灯しなかったです。ルートの計算までできたのは確認しました。とにかく古い機械なので修理ベースとお考えの上ご入札お願いいたします。」
整理すると、
・一旦通電したが部品が爆発した。(おそらくコンデンサ)
・ニキシー管点灯不良1ヶ所あり。
・数値入力、開平の計算、表示はできた。
ということなので、爆発したコンデンサを交換すれば良さそうです。爆発しているので故障箇所の特定も簡単そう。爆発した原因がコンデンサ以外にもある可能性もありますが、一番ありがちな原因は単なるコンデンサの劣化でしょう。
大型電卓3台(Sharp PC-7200, Toshiba BC-1001, BC-1411)をマイコン博物館に寄贈できたおかげで作業部屋が多少片付いたので、前からやらなきゃと思っていた修理に取りかかりました。
筐体を開けてみたら、確かに何かが破裂した残骸がありました。

電源基板の右上のコンデンサ(100μF, 25V)が破裂していました。耐圧の値からすると、高電圧がかかるところでもないので、純粋にコンデンサの劣化が原因だったのかな。

集めた残骸がこちら。

右下のコンデンサも膨らんでいたので除去。

他のコンデンサも交換した方が良いのでしょうが、とりあえず2つだけ交換しました。

電源を入れたところ無事どうさ。商品説明にあった1桁点灯しない現象を確認しましたが、単にウォーミングアップに時間がかかるだけで、30秒ほどしたらちゃんと点灯しました。

基板はこんな感じ。基板の詳細はネット上に大量にあるので、これ以上の分解・撮影はしないことにしました。

計算の様子。お約束の円周率の近似値sqrt(sqrt(2143/22))と、65536の開平。0除算をすると暴走して2桁目の表示が狂います。平方根の計算はかなり速いように思います。
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