12月18日の続きです。
先ずヘッドとシリンダーの歪みを確認します。シリンダーヘッド、シリンダー共み0.05mm歪みがありましたので最少面研が必要になります。
次にカーボンの除去をします。
バルブは付けたままで軽くこすり取ったあと除去液を充填して、カーボンが剥がれて浮いて来た時にバルブを取り外します。
カーボンを取り去ったあとプラグの部分に亀裂を発見しました。2番3番にバルブシートに掛けて割れがありました。ヘリサートで補修ですね。
次にシリンダー内径測定をし、数値化します。
同じくピストンも外径を測定し数値化します。
数値化したシリンダー内径からピストン外径の差を比べクリアランス良否判断をします。
純正ピストンのクリアランスに対しシリンダー内径が平均2/100程狭いです。
次にバルブステム外径、バルブガイド内径の測定をします。
シートに記載した通りインテークはバルブもガイドも全て摩耗し切っており交換になります。
インテークエキゾースト共バルブはZ1000MKⅡ用を使い、ガイドもMKⅡ用(鋳鉄)が合えば使いますが、抜いた後の穴径が大きければオーバーサイズを選びます。
クランクケースの方も綺麗にガスケットを剥がし、スタッドの根本に入り込んだ子砂利をケースに落とさない用細心の注意を払い除去し、修理が終わった腰上を組む用意をして、異物が入らない様ウエスで覆っておきます。
進行しましたらアップします。