ケイアールエス浦和のブログ

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Z2用ケーヒンCR29キャブレターオーバーホール

2016-03-29 18:29:27 | 整備
久し振り振りの更新です

今回チューンされたZ2エンジンを同型型式エンジンを使っている他車種にコンバートすることになり、エンジンに付いていたCRキャブをオーバーホールしておくことになりました。
ガソリンを注ぎ漏れがないか点検した所、チャンバー、気筒間のリンクパイプの至る所からダダ漏れでした。
一通り必要なパーツをリストアップし部品発注は済ませた上で、作業に取り掛かります。



連結ステーのボルトを外し、各セクションごとにします



キャブクリーナーを使い徹底的に綺麗に清掃をします


リターンスプリングの巻きつけ量に注意し再組立て


フロート高さを四気筒全て合わせ

組み立てた後ガソリンを注ぎ漏れがないかチェックして出来上がりです


使用するエンジンの状態を確認する日記は後程アップします。

Z1000MKⅡ 修理続き

2015-11-25 17:53:34 | 整備
長らく更新していませんでしたが、2014.7.15の続きで、すでに出来上がっている車両記事になります。
傷ついたメーターもクラフトビーさんに依頼し綺麗に化粧直し

エンジン腰上も綺麗に化粧直しされ(レーシング1000にて塗装)

塗装から戻った際Z系特有のスリーブの緩みが見つかり、スリーブを特注にて製作圧入ボーリングし、再度取り出しリューブライト処理し再圧入してあります。因みにピストンは純正0.5mmオーバーサイズにてノーマル状態維持です。
カムチェーンのトレイン系はアイドラーローラーのインナーが分離していましたので、全て純正にて交換

シリンダーヘッドは純正バルブで吸気排気と共新品を使用、バルブガイドは高耐久特注品を使い、ヘッド単体状態にてカムをセットしシム調整、ステムシールも高耐久の社外品となります。

シリンダーデッキとピストントップの位置を見てベースガスケットを選定、今回はノーマルでOKでした。

改めてピストン4個をシリンダーにセットし、ピストン上死点を出し
メタルガスケットを採用して熱歪みによるオイル漏れに対応し

バルブタイミング補正するためノーマルカムスプロケットを長穴加工し、純正の位置で仮組し

ヘッドを組み付け後、バルタイを調整し

補機類など全て取り付け

いざ始動させるとキャブの連結部からガス漏れをしていたので、手持ちの連結部品にてオーバーホール

その後、リアキャリパーの引きずりが判明し、分解後ピストン類を交換しオーバーホール

外装一式もドリーム商会さんでA4カラーにてリペイントし、装着しリフレッシュされ出来あがりです。
Z1000MKⅡの北米仕様は加速ポンプ付きで、ノーマルエンジンのトルクフルな特性とライディングし易い車体とが相まってとても乗りやすい車両です。

Z1000R1 キャブオーバーホール

2014-07-21 18:29:10 | 整備

今日はZ1000R1キャブのオーバーホール記事になります。

エンジンを始動させるとキャブからガス漏れして、数分後段々アイドリングが下がり止まってしまいます。

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スパークプラグを確認すると、ガソリンで電極が湿ってます。

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キャブのインシュレーターもクラックが発生しており、新品に交換です。

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同調用のノズルのゴムキャップも代用品から純正に変えておきます。

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キャブを外し、交換部品のチェック&発注をして、数日後すべての部品が揃った段階でオーバーホールです。

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現時点で問題ない部品も交換しておいた方が良い場合は、前もって交換しておけば、後々のトラブルも未然に防げます。

全て組み上げ、スライドバルブの作動等をチェックし、ガスの油面の調整にはいります。

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フロート高さだけで調整するとオーバーフローをする場合があるので、当店ではサービス油面で設定しています。

サービス油面での調整は、高さが出るまで何度でもキャブチャンバーを外しフロートの爪を調整しての作業です。

きっちりと油面を揃えるのには通常1~2時間はかかります。

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画像は撮り忘れましたが、キャブのオーバーホール調整が済み、取り付けのあとキャブ同調しパイロットスクリュー調整で万全となりました。

Z1000J系のキャブ部品は欠品部品もありますが、フロートとかフロートバルブ等純正小物パーツは未だメーカーから入手できますので、直すのに問題はないですね。


Z1000MKⅡ 修理

2014-07-15 19:49:37 | 整備

  何度かアップしている常連のお客様の車両の修理です。

本人様の名誉の為、修理する原因は伏せます。

修理内容

ハンドルバー折れ、右フロントウインカーステーより脱落、右ライトステー歪み、ピックアアップカバー破損、フェールタンク右側凹み(全体画像は載せません)。                       

上記の部品を修正または交換すれば直ぐに乗り出せる訳ですが、せっかくなら車両購入時から欠けていたエンジンのフィンも直して仕舞いたいとの事で、少し大事の作業となりました。     

いきなりですが、シリンダー迄はずした画像です

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メーター上では3万キロと走行は少なめで、現状で乗っていて全く問題のないエンジンです。   

ですが、ヘッドをみるとそれなりにカーボンは堆積しています。

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バルブを取り外すと、当たり幅も2mm程に拡大しそろそろ修正は必要な時期にはなっていました。

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バルブは当然全てカーボン除去し、ステム径の摩耗チェックです。ほとんど摩耗はしておらず、再使用でリフェースで行きます。

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シリンダーヘッドの燃焼室、ポートのカーボンも綺麗に除去をしておきます。

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シリンダー内径の測定をしたところ、残り代は00.5mm残で使用限度に達していません。Conv0013

ピストンも測定しましたが殆ど摩耗はしておりません。  

ですが、今後10年単位で開ける事がない様にとのご要望で、ピストンは0.5mmオーバーサイズ新品でボーリングをしてのオーバーホールとなりました。

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ヘッドのフィン欠けの修正も終わって腰上は全て再塗装する事に、今回はレーシング1000をチョイス

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下のブローバイカバーを見本とし、黒3分艶の感じで調色依頼です。

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外装一式は北米仕様のA4カラーでリペイントで、ドリーム商会さんに依頼し、その他破損部分はなるべく純正部品を使用して修復です。

先に作業出来る所は済ませておきます。とりあえずはメーターとウインカー関係です。

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秘蔵の新品純正ライトステーの出番で、ウインカー類も全て純正新品

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純正品なんでクオリティが高いので安心ですね。

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メーターも破損部分を修理となります。

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タコメーターケースとメーターロアーカバーの凹みがあるんでクラフトビーさんで修復となり。           メーターステーは元から折れていたんで、予備品を使い取り付けとなります。

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今回はここまでで、進行しましたら更新いたします。

 

  


Z1 シリンダーヘッドオイル漏れ 続き3

2014-04-26 17:15:18 | 整備

記事にするのに間が空いてしまいましたが、2013年1月29日の続きです。

シリンダーに装着するガイドのホールド部分が削れており、アルゴン溶接+整形で手直しです。

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前回の記事でも書きましたが、ピストンクリアランスが異常に狭い為フラッター気味の縦傷が多い為オーバーサーズピストンに交換する事のなりました。しかしこれ以上の純正オーバーサイズピストンが欠品の為Z1000の純正ピストンの70mmを使おうとしても欠品で、致し方なくワイセコの71mmに変更し、ボーリングした際に純正Z1スリーブでは残厚が1.5mm切る為スリーブもビトーさんのスリーブに打ち替える事になりました。

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シートカットとフェースすり合わせを行い、バルブステムシールは高耐久性品を使いヘッドを組みます。

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前準備が出来たら、一気に組み立てます。

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ヘッドを組み立てたら、バルブタイミングの確認です。

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全て組み終わったので、ポイント点火からウオタニSPⅡ組み込みとキャブを不調の純正キャブをCR31に交換です。

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順調に組みあがりました。

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以上で完成いたしました。