間が開きましたが、11月30日の続きになります。
話は前後しますが、カムカバー外す前に圧縮圧力を測っておきました。
バッテリーはフル充電しエンジン暖気後、スパークプラグは全て外し、スロットル全開で測定します。
各気筒間圧縮差は1Kg以内でそれ以上は整備が必要です。
最大が1番の12.8kgf/cm2で最少が2番の11.8kgf/cm2で、ギリギリと云うところです。
1番 12.8kgf/cm2 2番 11.8kgf/cm2
3番 12.5kgf/cm2 4番 12.3kgf/cm2
シリンダーヘッドカバー、キャブレター、マフラーカムシャフト等外し、シリンダーヘッドを取りました。
シリンダーヘッドガスケットの状態を確認しました。社外品を使った為に金属ベースからガスケット材が切れて仕舞ってそこからオイル漏れを引き起こしています。原因は判明したので後は純正部品を発注してガスケット交換で直します(又はメタルガスケット)。
シリンダーヘッドを外す際に注意する点があります。
ヘッドだけ取り外す際にシリンダーも一緒に浮き上がって仕舞い、ベースガスケットも交換になるケースがあります。
今回も慎重にヘッドのみ取り外してみましたが、Z系の場合製造後一度も腰上のオーバーホールをしてない車両ならシリンダーがクランクケースに貼り付いていてシリンダーヘッドのみ直す事が出来るのですが、最近オーバーホールされた場合ヘッドが浮いて仕舞う事があります。
そこで、クランクケースとシリンダーの接合部からオイル漏れがないか状態を見ます。
ヘッドを外したばかりなので漏れてはいません。
一日経過後の画像です。
明らかに左右接合部からのオイルが漏れが発生しています。
こうなるとベースガスケットの交換となり、腰上オーバーホールに近い工程になります。
シリンダー内の状態です、ピストンにカーボンが積層して一部剥がれ落ちています。
シリンダー摩耗はしていない様です。
ヘッド燃焼室は割と綺麗な状態です。
シリンダー迄外す事になったので、圧縮比が限度一杯なので何かしら原因がある筈ですから、各部分解の後シリンダー測定、ピストン外径測定、バルブ当り測定などをしたいと思います。
進展がありましたらアップします。