ケイアールエス浦和のブログ

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RG400ガンマ フロントフォークオーバーホール 続き

2012-09-29 15:18:11 | 整備

9月8日のガンマ400フォーク修理の続きになります。

お客様と相談した結果、摺動部の錆を取る為に再メッキに出すよりも、メーカーから部品が出ますので新品で直すことになりました。

下の画像は補修部品を揃え清掃も終わった状態です

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フォークスプリングの自由長を測定しましたが、規定値内でした。

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早速組み立てます。先ずシリンダーボルトにガスケットを付け、中強度のネジロックを塗ります。

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シリンダーにスプリングを付けインナーチューブに差し込み、インナーチューブ先端に突出してウェーブワッシャ3枚とオイルロックピースを装着し、アウターチューブに差し込んだ後シリンダーボルトを規定トルクで締め付けます。

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次にアウターメタル、オイルシール、ダストシールの打ち込みです。

先ずアウターメタルを挿入し メタルシートを乗せSST(特殊工具)で打ち込みます。

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メタルとシートが打ち込まれた状態です

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次にオイルシールのリップと外周にシリコーングリスをたっぷり塗り、SSTで圧入します。

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シートとサークリップを取り付け、ダストシールを付け本体の出来上がりです。

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ネジロックの実用強度に達するのを待ち、次の作業に入ります。

フォークオイルを規定レベルに調整します。

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スズキ純正のカヤバG15フォークオイルをフォークにそれぞれ500cc程入れ、10回ほどインナーチューブを伸ばしたり縮めたりした後、空気の気泡がなくなるまで30分程直立のままにしておきます。

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気泡がなくなったのを確認したら、オイルレベルゲージで余分なオイルを抜き取ります。

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次にフォークスプリングをインナーチューブに差し込み、スプリングの上にシートを乗せます。

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シートの上にカラートップボルトシートを乗せ、トップボルトをインナーチューブに組み込みます。

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左右のフォークをストローク状態を確認し、問題がなければ完成です。

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車体に組み付けて完成です。

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TW200 ドライブ系交換

2012-09-08 19:38:24 | 整備

ガンマよりも1週間に修理で入庫したTW200です。

以前(今年の2月頃)ドライブチェーンが外れたから入れて欲しいと、飛び込みで見えたお客さんの依頼です。

その時はチェーンが伸びきっているので交換をお奨めしたのですが、今度お願いしますとの事で、脱落しているチェーンをスプロケットにはめてお返ししました(張りの調整もしておきました)。

カムは1コマ残した状態ですがチェーン自体はタルタルで、リアホイールハブにチェーンが外れた際出来た傷も残ってます。

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とりあえず外すものは外し

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ドリブンスプロケットボルトも、チェーンが外れた際打たれ曲がったり折れたりしています。

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必要部品を発注し、今日届きましたのでササッ!と部品の交換をし、各部点検し終了です。

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RG400ガンマ フロントフォークオーバーホール

2012-09-08 14:29:36 | 整備

約1ヶ月振りの更新になります。

フロントフォークのオイル漏れでお預かりした400ガンマです。

目視状態で左右共オイルがもれており、早速分解して様子を見る事になりました。

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サクサクと外していきます

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フォークを逆さにしてオイルを全て出し切ります。

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フロントフォークを万力に固定し、SSTを使い分解します。

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インナーチューブの曲がりを測定します。

ダイヤルゲージをインナーチューブに当て、目盛を0に合わせ回転させ一番振れる数値を読み取ります。右画像の通り最大振れは0.02mmでした。曲りは1/2の0.01mmで問題ありません(使用限度0.2mm以上)

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同様にもう一本も測定します。最大振れは約0.028mmで、曲がりは0.014mmです。

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オイル漏れの原因は摺動範囲にある錆によるメッキの剥げです。

オイルシールだけを交換してこのまま組むと再度オイル漏れしますから、錆のないインナーチューブに交換するか新品インナーチューブを取り寄せて交換で、欠品の場合は再メッキを掛けるかリプレース品となります。

これからお客様と相談となります。

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