ケイアールエス浦和のブログ

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Z1000R1 製作記-5

2012-06-30 20:23:29 | 整備

  引き続き、エンジンカバー類、クラッチレリーズ組み付け、FCR35Φキャブレター取り付け、KLR250用スロットル加工取り付け、オイルクーラー取り付けをしました。

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取り付け作業は順調に進みましたが、オイルクーラーホースとエキパイのクリアランスが1mm程しかなく、このままでは焼けてしまいますので隙間を広げる様取り付けし直しました。

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あとはエンジン始動させるのに必要な、電装系の取り付けに移ります。

ハーネスはZ1000J1~2系(Z1000R1)は欠品となっていますので、ここではZ1000R2用のメインハーネスを組み合わせる事にします。

メインハーネスZ1000R2EU用

メーターハーネスZ1000J1EU用

IGスイッチZ1000J1EU用

右ハンドルスイッチZX-9REU用

左ハンドルスイッチZRX400国内用

それぞれ異なる車種の配線を組み合わせるので神経衰弱になります・・・・

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やっとエンジンが始動出来るだけの配線ができましたので、エンジンオイルを入れセルスターターを回してみました。

ところがセルモーターの回転がすごく弱です、ちなみにバッテリーはフル充電済の新品バッテリーを付けていますので、この回り方ですとエンジン始動は困難です。

セルモーターを分解したところ、コミュンテーターがすり減りブラシ接触不良をおこしていました。

コミュンテーター研磨、ブラシ交換と云う直し方もありますが、いつまで持つかの疑問もありセルモーター交換する事になりました。

Z1000J系のセルモーターは欠品となっていますが、代替品のGPZ1100F用が入手可能ですので安心です。

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セルモーターを交換すればエンジン掛けられると思っていたら、今度はエンジンの下にオイルがたれています。よ~く見てみるとスプロケットカバーのチェンジシャフト付近からオイル漏れしています。

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しばらく様子をみてみましたがオイル漏れが止まらないので、スプロケットカバーを外しチェンジオイルシールを外してみました。

チェンジシャフトシールからのオイル漏れの原因は、以前のショップでシール交換作業をした際に出来たと思われる縦傷が原因でした。

幸いメーカーから新品が出ますので交換となりました。

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その先には進めないので、残りの配線加工を進める事にします。

ライトケースは邪魔なので外しての作業で、カプラー接続出来るように配線を作り、スイッチ類の組み合わせをして、パッシング、ハザードも使える豪華仕様です。

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飛んで2日後の作業

部品が入荷しましたので、早速セルモーター、スプロケットカバーを交換しました。

セルモーターは元気に回り、オイル漏れもありません。

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トラブルがかさなりましたが、ようやくエンジン始動となりました。

ガソリンをタンクに充填、スロットルを5~6回ワイドオープンし加速ポンプからインテークポートにガスを注入

セルスボタンを押し「キュルキュルキュル・・・

ボボン・・ボボボボ・・・   一発始動です(^O^)

点火系は未だSTDでの始動実験で、エンジンからのオイル漏れなどの不具合の確認、暖気後のヘッドナットも増し締めなどがあります。

問題がなければDYNA2000の組み付けに移ります。

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Z1000R1 製作記-4

2012-06-29 20:05:11 | 整備

引き続きスタータークラッチ系統/オルタネーターローターの取り付けです。

オーバーホール前は正常だったスタータークラッチでも、オーバーホール後にスタータークラッチが滑りクランキングしない車両も多いです。

この車両もスタータークラッチ分解点検の結果、スターターロック部の編摩耗があり交換することになりました(オルタネーターローターも部分欠損があり同時交換です)。

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ステーターコイルにも部分焼損がありましたので交換となりました。

ステーターから出ている黄色3本リード線をローターから守る金属プレートがありますが、金属プレートを留める2本の6mmビスをキッチリと締め付けませんと振動で緩みます。

6mmビスが緩みますと金属プレートがローターと接触し、それが元でリード線を断線させてしまい、発電出来なくなりバッテリー上がりとなります。

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エンジンカバー、セルモーター、ドライブスプロケットカバーを取り付けます。

エンジンカバー類はオーナーの意思により、白アロジン処理としております。

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最後に駆動系の取り付けとなります。

ドライブスプロケットを仮付けし、ドライブチェーンを適正長さで切りチェーン駒をカシメます。カシメる際にピンの締めすぎには注意が必要です。

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スプロケットナットのネジ部、座面にMOオイルを塗り、指定トルクでナットを締め、ロックワッシャのツバを折り曲げて完了です。

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ドライブスプロケットカバーの取り付けまで出来ました。

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Z1000R1 製作記-3

2012-06-27 14:41:32 | 整備

  エンジン自体はほぼ完成したので、車体の整備に移ります。

リアフェンダーの後ろ側が最初からありません。当然メーカー欠品ですので中古を探すかフェンダーレスにするかの選択になりますが、以前フェンダーレスKitを頂いたのがあったのでフェンダー部分のみを付ける事になりました。

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以下画像の時点で、フレーム、スイングアーム、フロントフォークアウターがダイアモンドコート仕上げ。

フロントブレーキキャリパー、リアキャリパー、フルオーバーホール、リアブレーキホースステンメッシュに変更

外装は1000R1純正にリペイント、フォークもフルオーバーホールしスプリングもシングルレートに変更、シートもS1タイプにリカバリー

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電装系もレギュレター、スターターリレー、ウインカーリレー、メインハーネス、バッテリーケース等は全て新品に変更

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フロントブレーキマスターをニッシンセミラジアルに変更、フロントブレーキホースも3分岐でステンメッシュに変更。

ずいぶん綺麗になってきました。

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へたっているリアショックもオーリンズフルアジャスタブルに、ドリブンスプロケットも630から530サイズに変更

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ステッププレートは純正のステップ位置が前すぎるので、エクステンションさんのバックステップ(逆チェンジ仕様)を装着。

それと同時に、ノーマルステップで組んだ時にマスターシリンダーからフルード漏れが発生していたので、ステップ変更時マスターシリンダーの部品交換を行いました(ブレーキスイッチがないので油圧スイッチ化しました)。

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チェンジ側は逆チェンジ仕様だったので、これも以前頂いたエクステンション製の正チェンジのパーツを組み合わせる事にしました。       ナンバーステーも探して来て付けます。

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車体保安部品等を付け終わったので、エンジン搭載を行いました。

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Z1000R1 製作記-2

2012-06-26 17:41:45 | 整備

エンジン本体も組み終わり、最後にオイルポンプ、オイルパンを組みます。

使用したのは、現在欠品となったGPZ1100F用のオイルポンプです。

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オイルポンプギアを組んで、ポンプ内部にエンジンオイルを注ぎまんべんなく潤滑させておきます。

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ポンプギアを回して内部の隅々までオイル潤滑させようと思ったら、ギアが引っかかる様な感じで上手く回りません。

本体を分解してみたら小さい金属片がありポンプ内のギアに引っかかっていました。こんな小さな金属片でも駆動の妨げとなります。

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金属片を取りポンプ内のギアを外し洗浄したあとガスケットを新しくして組立て、ポンプギアがスムーズの回る事を確認したあとエンジン本体に組み込みました。

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オイルパンまで組み、このあと車体の載せます(画像はオイルフィルターとフィルターカバーが付いてません)。

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Z1000R1 製作記-1

2012-06-23 12:52:54 | 整備

前回からの続きで、エンジン丸ごと分解しての作業となります。

エンジンに関してはクランクケース再塗装、ミッション分解ブッシュ,ベアリング交換、アウトプットシャフトJ3用交換、カムチェーン交換、クランクシャフト芯出しピン溶接などを行いました。

クランクケースの再塗装する際前処理としてブラストを当て旧塗装を落とす訳ですが、ケース内部をブラストをしない様にマスキングをするのですが、どうしてもブラストメディアがケース内にも入り込みアルミ地に食い付きます。

エンジンを組立てる前に、クランクケースのブラストメディアの徹底除去清掃、ボルト穴の再タップは必至作業となります。

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新たにエンジンを組む訳ですから、クランクケースボルトも全て新品に交換です。

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当然スタッドボルトも新品に替えました。

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純正オーバーサイズ1.00mmピストンを組み込みます(すでに0.5mmオーバーサイズが組んでありクリアランスを超えていた為)。

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シリンダーヘッドを組立て(オーナーの要望でヘッドは塗装してません)。

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カムは傷が多い為社外カムの中で控え目なWebカム118を使い、バルブタイミング調整式カムスプロケットを使いました。

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バルブタイミングはメーカー指定値としました。

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