ケイアールエス浦和のブログ

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Z750FX-1中古車

2012-10-28 12:47:17 | 販売車両案内

先日新たに入庫しましたZ750FX-1の紹介です。

1979年式のD2になります。

走行48,600Km 車検25年9月

マフラー、リアショック、フロントマスターシリンダー、ブレーキホース以外はノーマルです。

外装関係は新車時のままで、エンジンも絶好調でセル一発始動です。

車両本体価格(税込)¥1,575,000- (納車整備登録諸費用別途)

興味ある方は、電話又はメールにてお問い合わせください。

連絡先はショップ案内をご覧下さい。

お待ちしております。

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GPz750 キャブオーバーホール

2012-10-20 16:07:30 | 整備

間が開きましたが、8月11日の日記の続きです。

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前回にも書きましたが、キャブの不調を直します。

不調の症状として

4年間掛けていなかったせいでエンジン掛けてもアイドリングしないので、お客様自身が一度キャブを外し、パイロットジェットとスパークプラグを新品に交換ても症状は改善されないとの申告でした。

スパークプラグも新品だと云うのに、明らかに燻ぶっておりガスが濃い状態です。

プラグの気筒位置は、画像右から1番2番3番4番の順で、1番2番は湿っておりオーバーフロー気味です。

キャブのサービス油面は1番0mm、2番0mm、3番1mm、4番1.5mmでした。

パイロットスクリューの位置も基本のままでしたので、原因はキャブにあると判断し外してみます。

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キャブを取り外して内部の様子を確認したところガソリンが劣化し不純物が溜まっていました。

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フロート、フロートバルブ、メインジェット、パイロットジェットと取り外して、キャブクリーナーで清掃します。

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フロートバルブは摩耗していますので交換です。

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フロートも経年劣化により重くなっている可能性があるので、フロートバルブと共に新品に交換し、フロート油面を規定値に合せます(規定値になるまでキャブを外しフロートの爪を動かして合わせます)。

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キャブを全て組立て、エンジン始動し無事アイドリングする様になりましたが、熱を持った時にどうなるか暫く様子をみる為5分程置いておきました。そうすると段々アイドリングが下がり始めマフラーから黒煙が出る様になり止まってしまいます。

何故かと思い各部チェックしても原因がつかめず、スパークプラグを見てみましたら最初よりはましですが電極の周りが黒く煤けておりまして、アイドリング時に濃い状態です。

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お客様が作業した内容をもう一度思い起こして考えていたら、パイロットジェットを交換したと云う話を思いだし、何故替えたのか電話で再度聞きましたら「アイドリングしないでパイロットが目詰まりしていると思い純正と同じ35#のパイロットジェットを量販店で買って来て交換した」との事。純正を買ってきたのでしょうか?と伺うと「デイトナのパッケージのを買った」との事・・・・とりあえず元々付いていたパイロットジェットは持っていいるので持参するとの事でした。

純正と同じ35#・・・デイトナのパッケージのを買った・・・????

番手は純正と同じ35# でもデイトナのリリース品で純正ではない 何か変な気がして来ました・・・

当方でキャブ分解時にパイロットジェットも外して清掃して組込んでいたので、確かエアーブリードの穴が明いているのが付いていた様な記憶があるな~と思いながらキャブを外していたらお客様がパイロットジェットを持参して呉れましたので、早速純正とデイトナのを比べてみました。

画像の容器の中のが持参して頂いた分解前付いていた純正のジェット、容器右のがデイトナのジェットです。

やっぱり予想は的中で、形状は同一でも異なる型式のが装着されていた訳です。

ジェットのサイドに穴がないのがノンブリード式で、ガスのみ供給、サイドに穴が明いているのがブリード式で、ガスとエアーも供給。

ブリード型は横穴からエアーが供給され本体のノズルからのガスと混じりミクシュチャー(混合気)となり、ノンブリード型はガスのみの供給でエアー供給がされない為ブリード式よりミクスチャー能力が低い為ブリード型は混合気が濃い、ノンブリード型は混合気が薄い状態となります。。

ノンブリード式パイロットジェットに戻す事により、アイドリング時に濃い状態は解消される筈です。

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純正のパイロットジェットに交換後アイドリングで5分置いておいても止まらず正常に戻り、スパークプラグの焼け具合もきつね色になりました(純正指定のプラグを切らしたのでVプラグで試しました)。

その後試乗してみましたが吹け上がりなども全く問題なく、絶好調を取戻しました。

その後お客様に納車となり、順調に乗っておられます。

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ZRX1100  整備 車検

2012-10-14 20:06:40 | 整備

ZRX1100の整備と車検をお受けいたしました。

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交換部品です。

フロントタイヤ、ドライブスプロケット、ドリブンスプロケット、ドライブチェーンです。

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先ずはフロントから

フロントタイヤの交換とフォークオイルの交換です。

車体からいっぺんに外してしまいます。

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いつも通りチェンジャーを使って入れ替えます。

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次にフォークのオイル交換に入ります。

トップボルトを取り、カラー、スプリングを取り出し、フォークを逆さにしてオイルが完全に抜けるまで待ちます。

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抜けたのを確認したら、新しいフォークオイルを規定量より幾分多く入れ、ピストンロッドを上下に動かしオイルからエアーが抜けるまで待ちます。

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オイルレベルを調整します。

オイルレベルは、スプリングなし、最圧縮時 124±2mmですので、ノギスで124mmでオイルレベラーのストッパー位置を出し、オイルを抜き取ります。

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トッププラグのダンパーアジャスターをネジ込み、アジャスター深さを25mmにします。

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ピストンロッドを引き上げ、リバウンドアジャスターロッドをピストンロッドの中に入れ、

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ピストンロッド先端のロックナットを11mmの高さに調整し、スプリング、カラー、シートを入れます。

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トッププラグをピストンロッドにねじ込み、トッププラグを保持しロッドのナットを締め付け、最後にトッププラグとインナーチューブをねじ込み組み立てます。

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作動状態を確認し、問題がなければ出来上がりです。

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フロントフォーク、ホイール、キャリパーを取り付け、前部は出来上がりです。

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次に駆動系の交換です。

先ず駆動部のネジ部をパーツクリーナーで徹底清掃し、ロックナットを緩めておきます。

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次にチェーンカッターを使い駒を切り、チェーンを取り外します。

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ドライブスプロケットを外し、チェーングリスなどの汚れを綺麗に清掃します。

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ドライブスプロケット、ロックワッシャ、ロックナットを取り付けます。

ロックナットのベース面、ネジ部にはオイルを少量塗ります。

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リアホイールを外し、古いドリブンスプロケットを外し新しいスプロケットを取り付け、74Nmのトルクでナットを締めこみ、ホイールをスイングアームに取り付けます。

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新しいドライブチェーンの接合部を合せリンクピンで留め、リンクプレートをピンに取り付けます。

その際にリンクプレートの角が丸くなっている方を表面にしてから取り付けます。

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カシメ器具を使いプレートを圧入し、外側リンクプレートの外幅を他のプレートと同じ幅になっているかチェックします。

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再度カシメ器具を使いピン先端をカシメ、ピンの潰れ具合を確認し割れがないか確認します。

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ドライブスプロケットロックナットを125Nmで締め、ロックワッシャのヘリを曲げて出来曲りです。

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その他各部増し締め等整備を済ませ、後日無事車検を取得しました。

その後無事お客様に納車させて頂きました。

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ベース車両仕様:ZRX1100C4

ピストン:JE1080cc 12.0:1 クランク:ダイナミックバランス ミッション:ZZR1100D 6速

カムシャフト:ヨシムラST-1 キャブ:ケーヒンFCR41Φ 点火:ダイナ2000

ラジエター:アクティブビックラジエター マフラー:アクラポヴィッチフルエキゾースト etc