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流山シニアアンサンブルの活動の記録
個人の感想、個人の趣味を交えて気の向くままに綴ります。

番外編 ”アメリカン・ポップス・メドレー”と”源氏物語”

2024-02-21 08:56:37 | 日記

2月21日(水曜日)       

2,3日初夏のような暖かさが続く。春の陽気のウキウキ感よりも今年の夏の暑さがどうなるかという心配が先に立つ。今日はこの陽気を消し去るような雨。

さて、かの大河ドラマで紫式部が主人公とのことで、改めて”源氏物語”を読み始めたのだが、なんだか”アメリカン・ポップス”の歌詞の内容と共通点があるような気がしたので、取り上げてみた。底の浅いこじつけかもしれないが、比較してみると面白い。

 

1. ”ダイアナ” : 年上のダイアナに恋するという歌

 ”藤壺の更衣” : 光源氏の父君である桐壺帝は美しかった光源氏の母に似た藤壷の更衣を妃に迎えるのだが、光源氏も年上の藤壺の更衣に恋してしまう。(そして藤壺の更衣はなんと光源氏の子供を産んでしまう!)光源氏にとって、母君に似て美しく、非の打ちどころのない藤壺の更衣は最愛の女性になる。

 

2.”悲しき雨音” : 遠くへ行ってしまった片思いの人への恋慕

 ”六條(条)御息所(ろくじょうのみやすんどころ) : 元の東宮の妃であった六條御息所は東宮が亡くなると、伊勢神宮の斎宮となった娘と共に伊勢に下ることになる。美貌と優れた頭脳、感性を持った六條御息所と恋愛関係にあった光源氏はそれを嘆く。伊勢に下ることになる前にはあまりに嫉妬心の強い六條御息所を持て余し、距離を置いていたにも関わらず、いざ離れるとなると執着心を抱く光源氏。離れてしまうということ以外”悲しき雨音”とはあまりストーリーに共通点はないのでこじつけかもしれないが光源氏の嘆き様は激しい。因みに六條御息所の他の女性への嫉妬心は相当なもので、生霊として憑りつき光源氏と恋愛関係にあった女性を死に至らせてしまう。亡くなってからも死霊として光源氏の後妻となる紫の上などを苦しめる。どうしてそんな女性への愛情が無くならないのだろうと思ってしまうが。。。

 

3.”ハッピーバースディ・スイートシックスティーン” : 子供の頃からそばにいるガールフレンド、気が付くと眩いばかりの美しい女性になっていたという喜びを歌った歌。

 ”紫の上”  :  光源氏が北山に療養に行った時、美しい少女を見かけた。光源氏は最愛の人、藤壺の姪にあたる人であることを知り、紫の上の育ての親である尼君が亡くなった後、理想の女性に育てて将来の妻にしようと連れ帰る。連れ帰った時は10歳くらいの幼い少女が年月を経て、美しく賢くなった時の感動は”ハッピーバースディ~”と共通しているかもしれない。”去年より今年はまさり、昨日より今日はめづらしく、常に目馴めなれぬさま”と光源氏は言っている。

 

4.”砂に書いたラブレター” : 歌詞を読んで何となく日本人みたいな感覚だと思ったが、田辺聖子著の”新源氏物語”に似たような一節があった。

 ”明石の君”  : 政敵である弘徽殿女御の妹である朧月夜との逢瀬が発覚してしまったため、光源氏は追放される前に須磨に自ら退去する。須磨の退去後、明石に移り住むのだが、そこで出会ったのが明石の君。光源氏は京に残した妻となった紫の上に明石の君との関係がバレる前に手紙で報告する。”こんなことを打ち明けるのもあなた(紫の上)への愛情以外の何でもない。明石での出来事はひと時の夏の夢。砂に書いた恋文のようなもの。”しかしその後明石の君も光源氏の子どもを出産し、その子供を紫の上が育てることになる。

 

ストーリーだけを読んでいると光源氏は何と勝手な男性!とも思えるが、その頃の時代背景、政治情勢や実際にあっただろう災害、光源氏が惹かれる女性たちの人物描写が興味深い。しかし何より、人間の本質は変わらないんだなぁと。。。 これだけ長く読み継がれている物語はやはり深いものがある。

さあ、頑張って練習しようっと。


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