サッカー見聞録

サッカーに関する記憶を留めるために

リーガ・エスパニューラ開幕戦 レアル マドリード 対 レアル ベティス

2013年08月22日 20時40分36秒 | サッカー日記
リーガ・エスパニューラでのバルサに対する一方の雄レアルマドリードの開幕戦、対レアルベティスとのゲームのテレビ観戦に関して書く。

正直言って、最近はほとんどレアルマドリードの試合を見ていない。なぜなら、WOW WOUなりスカパーに加入してこなかったからだ。せいぜい、スポーツニュースやヤベッチ、もしくは本当にたまに放映されるBS NHKで昔見たくらいだ。

欧州サッカー界の重鎮になったプラティニが言っていたが、「サッカー観戦は一部の金持ちしか見られないようになってはいけない」との言はまさにその通りだが、実際はプラティニの言葉の逆に向かっているようだ。
ただ、プロサッカーにかかわる方々も食べていかなければならない。まー、プラティニは行き過ぎた商業主義に反旗を翻したのかもしれないが、真実やいかに。

バルサのゲームは日本にもファンが多いためかレアルマドリードよりも多く日本で放映される。だから一応はバルサは追えている。

バルサとレアルマドリードとの大まかな違いは、富裕層のレアルマドリード、庶民派のバルサか。そして歴史的背景から見た特徴として、バルサが本拠地とするカタルーニャ地方とバスク地方の独立民族紛争の歴史的観点からバルサ対レアルのゲームは代理戦争と評する方もいる。また、世界中からサッカーのスーパースターを集めるレアルとジュニアから選手を育てるバルサ。

上記、民族紛争の詳細を殆どの日本人は知らないためそれを除いて、その他の違いから判断すると、判官びいき気質の強い日本人は心情的にもバルサファンが多いのではないだろうか。翼もバルサに入ったし。余談だが、キャプテン翼の著者高橋氏に「なんで翼をバルサに入れたのか?なんでレアルじゃないんだ」とレアルからクレームが入ったとか。

今回はじっくりレアルのサッカーを見た。

詳細は知らないが、昨シーズン鳴り物入りで監督就任したモウリーニョと選手には深刻な対立があったらしい。モウリーニョのJUST DO IT的なコーチングに世界のスーパースターのプライドはAGREEしなかったようだ。

先発は、ロペス、マルセロ、ラモス、ペペ、カルバハル、ケディラ、モドリッチ、ロナウド、イスコ、エジル、ベンゼマだった。
一寸の隙もない華麗な布陣である。
しかし、先取点はベティスがあげた。ベティスというチームのサッカーはそれこそ初めて見たが、強豪によく立ち向かっていた。とくにコンゴ出身の選手だったか、セドリックという選手は突破力がありよい選手だと思った。後半ガソリン切れで交代させられたが。
1点リードされたレアルだが、それほど苦労なく同点へ。しかし、その後、一方的に攻めるレアルだが2点目がとれない。レアルのスター、ロナウドも体調万全そうだったがシュートがジャストミートしない。シュート数は多いが入らない。
後半終了間近、85分近辺でやっと勝ち越し点を奪取したがこのゴールは綺麗だった。

レアルのサッカーは、バルサほどパス回しはしない。しかし、個々のポジションの選手が速い流れの中でダイレクトパスを成功させ、ゴールに至らせるチームと感じた。また、バックラインもラモスを中心に大変堅い守備をする。

バルサとレアル、私が好きなサッカーはバルサだと改めて確認できたゲームだった。


リーガ・エスパニョーラ開幕戦 バルセロナ 対 レバンテ

2013年08月20日 21時12分42秒 | サッカー日記
ヨーロッパ各国リーグが始まった。
友人から「WOW WOWでリーガ・エスパニョーラの開幕戦が無料で見られる」と教えられたので、早速録画しテレビ観戦した。

まずは、バルサ対レバンテ。

チャンピオンズリーグでバイエルンに完敗し、今年7月のバイエルンとの試合も0-2で負けているバルサ。昨年のリーグ戦も後半はよれよれで優勝したバルサ。パス回しによるポゼッションサッカーの終焉かとささやかれたバルサ。

私はこのブログに何度か書いたが、近年のスペインサッカーとバルササッカーに完璧に魅了された人間である。だから、上述のようなことがあってはならないと思っている。しかし、どんなスポーツにおいてもチャンピオンは必ず倒れる。スペインサッカーとバルサの復活はあるのか終わりなのか。

そのような観点から、今回この試合にはとても注目した。

ただ、上述に関して、バルサのパフォーマンスが落ちたのは、ポゼッションサッカーが研究しつくされ、バルササッカーを超えるサッカーシステムが誕生したからではないという理由づけを自分なりに構築していた。確かに各チーム研究をしているだろう。
しかし、チャンピオンズリーグでパフォーマンスが落ちたのも、リーグ後半のパフォーマンスが落ちたのも理由は明確だ。

メッシが怪我をしたからである。

逆を言うと、バルサはメッシの調子いかんでそのパフォーマンスが左右されるチームである。

今回の開幕戦の結果はバルサが前半に6点取り、後半にも1点追加して、7対0で完勝した。
レバンテはバルサのデフェンシブサードからのプレスは一切しない。センターサークルまでバルサが攻め込んでも過激なプレスをしない。
一方、バルサの選手は全員万全の体調。ちなみに、スタメンはバルテス、アドリアーノ、マスチェラーノ、ピケ、アウベス、ブスケツ、セスク、シャビ、メッシ、ペドロ、サンチェス。イニエスタとネイマールはベンチだった。

レバンテの無気力サッカーにバルサはそれでも手を抜かず猛攻を仕掛け、ほぼワンサイドゲームで練習をしているようであった。当然メッシも全開だった。

しかし、相手が弱すぎて、バルサが復活したのかどうかがよくわからない。覇権をかけバイエルンと対した場合は、このようなゲーム展開は考えられないと思われた。

バルサのパスサッカーを最初に破壊したのは、バイエルン・ミュンヘン元監督ユップ・ハインケスだが、7月のプレシーズンマッチのときは、グアルディオラがバイエルンの指揮をとった。ご存じのようにグアルディオラはバルサの黄金時代を指揮した監督だ。バルサのことは知りつくしている。
このプレシーズンマッチを見ていないので何とも言えないが、メッシの調子はどうだったのだろうか。

メッシがフルスロットルのバルサとバイエルンとの覇権をかけたゲームで、早くバルサ復活の真贋を見極めたいと切に願う。

最後にネイマールは後半に交代して出場したが、評価を語るような動きはしていない。ただ、人間的に非常に劣るファウルをして、イエローをくらっていた。ブラジル対スイス戦での汚い彼のプレーを見た後ゆえ、彼は人間性に問題があると感じた。
バルサにはダーティーな行為は似合わない。後々ネイマールがバルサに入ったことが、悪い意味で大きな問題にならなければよいが。

Jリーグ FC東京 対 横浜マリノス

2013年08月18日 21時09分48秒 | サッカー日記
久しぶりに昨日味の素スタジアムへ行き、FC東京と横浜マリノスのゲームを見てきた。
昨日の結果で横浜マリノスは首位になったが、首位に相応しいチームだった。

中澤、俊輔、マルキーニョスという大きな幹とその周りの選手とが最上のハーモニーを奏でるチームだった。
幹を作る選手は皆老齢だが、年齢を感じさせない動きをしている。

中澤は相変わらずヘディングが強く、俊輔は全開だったセルチック時代を彷彿とさせる。マルキーニョスは仙台移籍直後に東北の震災があり、一旦ブラジルへ帰国したのちまた日本に戻りマリノスに移籍したのだが、彼こそ年齢を感じさせない見事なプレーを披露している。

俊輔はよく走っていた。守備ラインまで戻ってディフェンスをしているかと思えば、一瞬目を離したとき、相手のコーナー近くにいたりする。
そして、マリノスが相手からボールを奪い攻撃を組み立てるとき、俊輔はボールを持っている選手の近くに必ず行きボールを受ける。それからバルサ的な細かいパス回しをしたのち、楔の縦パスをいれる。今回は何度この場面を見たか。
この自分のボールになってからの攻撃の組み立て方が日本チームは下手だと本田が言っていたが、俊輔のプレーを見てて何となく分かる気がする。

FC東京は代表レベルの選手がゴロゴロいるチームにしてはふがいないチームだった。
一緒に行った友人は「気持ちが入っていない」と言っていたが、その通りかもしれない。FC東京を追っていないので軽々なことは言えないが、昨日のチームだと観客は減る。
観客は気迫のないゲームには敏感だ。もっとしっかりしてほしい。やる気がないのであればやめちまえと言いたい。
やる気のないチームのサッカーはまさに面白くない。このチームから代表を選んではいけない・・・ちょっと過激な発言か。

俊輔の話に戻るが、俊輔は代表から退き、スケジュール的にも精神的にも代表時代に比べ重圧から解放されたが故のパフォーマンスと感じた。
セルチックから戻った直後は中々思うようなプレーができなかったが、昨年くらいから自身もチームも俊輔が納得する形になったのだと思う。

久しぶりに見た生サッカーだったが、とても面白かった。多くの方がスタジアムに足を運ぶことをお勧めする。

多くの人間によって運営されている(ボランティアも含めて)ことが見えることは、日本サッカーの発展は選手だけでは果たせないことを知る良い機会である。

キリンカップ 日本 対 ウルグアイ

2013年08月16日 14時03分34秒 | サッカー日記
うーん。何と書いたらよいか。
一言結論を書くと、相変わらずフン切れの悪い試合であり、日本チームだった。

様々なメディアで書かれていることだが、日本は守備、総合的な意味での守備だが、全くなっていない。

日本のサッカーは歴史が浅いため、我々が子供の時そうだったが、運動神経がよい者はフォワードになる。逆に運動神経の劣る者はバックにならざるを得ない。そんな風潮があったが、今でもその雰囲気は生きているような気がする。

Jが出来て、日本サッカーが本格的にテイクオフした後、子供たちの憧れのポジションはゲームメーカーであり、玄人受けするパスを出すファンタジスタであった。だから、黄金世代と言われた世代の中心選手は中盤の選手だった。代表的な者として、中村(俊輔)、小野、小笠原、遠藤、中田などなど。

その後、中盤からキラーパスが出されても得点できない事に気がついた日本サッカーは、声だかにストライカーの重要性を叫びだした。

サッカーファンもシュート数の極端に少ない日本サッカーに大きな不満を抱いていた。今でもそうだが、日本サッカーはシュートが下手である。ただ、少しずつだが改善されているし、日本人の器用さであれば多くの時間を要せずにシュートのエキスパートが多く出現するだろう。
また、ヨーロッパの主要リーグで本格的に活躍する日本人選手が多くみられるようになり、サッカー強豪国では選手に何が要求されるかというと「ゴールを決めること」ということが明確になったこともそれを後押しするだろう。

しかしだ。
世界のトップレベルのサッカーは変化する。

バルサやスペインサッカーが近年世界を席巻したのち、他の強豪国はバルサやスペインのパス回しによるポゼッションサッカーをいかに攻略するかに腐心した。その具現化されたものがチャンピオンズリーグのバイエルンミュンヘンだったことは以前書いた。
簡単なことだ。前線、中盤での守備を徹底的に行うことである。それを前提にして、そこにバックラインの強固な守備が加味されて完璧な守備が完成する。

日本サッカーは新興国なので、攻撃にばかり目が行ってしまう。これはある種仕方がないのかもしれない。
しかし、一歩前進するためには「守備」を完璧にしなければならない。そうしなければ世界で勝てない。

今回の試合、日本チームはウルグアイのように相手ボールのとき全員守備をしたか?そして効果的なカウンターでシュートまで持って行ったか?

否である。

また、バックラインはヘディングで負けなかったか?相手に振り切られることはなかったか?

否である。

個人を非難することは避けたいが、吉田の今回の凡プレーはコンフェデのイタリア戦のミスを繰り返すものだった。

私見だが、今回の代表メンバーから外したい選手が何人かいる。
その外した者の代わりに、東アジアカップでの選手に入れ替えたい。

今回のスタメン、以前と変わったのは、前田を柿谷に替えたことだけだった。
それでいいのか、ザッケローニと問いたい。

東アジアカップ 日本 対 韓国(録画を見て)

2013年08月02日 21時43分04秒 | サッカー日記
昨日帰国した。
そして、日本対韓国の試合をじっくり見た。
結果を知っていたので、手に汗握ることはなかったが、リアルタイムに見た日本を応援するサッカーファンは相当手に汗握ったであろう。
しかし、想定していたとおり初戦中国と対したチームとは思えないくらい完成されたチームに変わっていた。

全くのアウェイ、リズムが一気に韓国に行きそうな中、そうさせなかった日本チームに底力を感じた。
何度か韓国に決定的なシーンがあったが、得点に至らなかったのは日本選手がそれなりの仕事をしたからである。
何度決定的な場面があろうと、得点にならなければサッカーでは相手に勝てない。サッカーは評価点で勝利できるスポーツではない。

まず、全員守備の意欲がみなぎっていた。最後の試合と言うこともあり前線から良い守備をしていた。この全員守備の要は山口であろう。彼も柿谷に並び世界的な選手になれる逸材だと思う。

そして柿谷。彼がボールを持ったとき、ミスは殆どなかったように感じた。1点目は中国戦のボールタッチミスから得点出来なかった失敗を繰り返さない強い意志が入った得点だった。2点目も柿谷自身が「びびっていました」と言ってはいたが、とても難しいシュートを強い精神性で決めた。
精神性と何度も書いたが、柿谷の10代の蹉跌によるネガティブな心理状態から抜け出すには、強い精神性が必要と思っていたのであえて書いた。
だから、もう大丈夫だと感じる。
そして何よりも試合終了後、山口以外の選手と心を通わせていたことに彼の真の立ち直りを感じた。
柿谷ばかり書いてすまない。
原口もとても良かった。韓国選手に、韓国サポーターに一歩も引かない勇気ある、根性のあるプレーをしていた。
森重、槙野、高萩、豊田、栗原、青山などなど、オーストラリア戦を戦った選手含め全選手に「とても良い」と言ってあげたい。

今回の日韓戦は日本サッカーの歴史に残る試合だと思う。
なぜなら、著名な選手が海外にでたため、Jの空洞化が懸念されていた矢先、Jの底力を見せつけたことは日本サッカー界にとって大きな貢献をしたと評価できる。
これで、少なくとも、セレッソ大阪の試合は必ずや観客増になるだろう。いやセレッソだけではなく全選手が所属するJの試合は必ずや観客が増えると思う。

Jの選手と海外組とはそれほど大きな差はないことを証明した。
海外組を批判するために書いているのではないが、今回のチームとW杯地区予選のチームがベストミックスされたらとても素晴らしいチームになるだろう。

それを考えるザッケローニに間違いがないことを切に期待したい。