サッカー見聞録

サッカーに関する記憶を留めるために

キリンカップ 日本 対 ウルグアイ

2013年08月16日 14時03分34秒 | サッカー日記
うーん。何と書いたらよいか。
一言結論を書くと、相変わらずフン切れの悪い試合であり、日本チームだった。

様々なメディアで書かれていることだが、日本は守備、総合的な意味での守備だが、全くなっていない。

日本のサッカーは歴史が浅いため、我々が子供の時そうだったが、運動神経がよい者はフォワードになる。逆に運動神経の劣る者はバックにならざるを得ない。そんな風潮があったが、今でもその雰囲気は生きているような気がする。

Jが出来て、日本サッカーが本格的にテイクオフした後、子供たちの憧れのポジションはゲームメーカーであり、玄人受けするパスを出すファンタジスタであった。だから、黄金世代と言われた世代の中心選手は中盤の選手だった。代表的な者として、中村(俊輔)、小野、小笠原、遠藤、中田などなど。

その後、中盤からキラーパスが出されても得点できない事に気がついた日本サッカーは、声だかにストライカーの重要性を叫びだした。

サッカーファンもシュート数の極端に少ない日本サッカーに大きな不満を抱いていた。今でもそうだが、日本サッカーはシュートが下手である。ただ、少しずつだが改善されているし、日本人の器用さであれば多くの時間を要せずにシュートのエキスパートが多く出現するだろう。
また、ヨーロッパの主要リーグで本格的に活躍する日本人選手が多くみられるようになり、サッカー強豪国では選手に何が要求されるかというと「ゴールを決めること」ということが明確になったこともそれを後押しするだろう。

しかしだ。
世界のトップレベルのサッカーは変化する。

バルサやスペインサッカーが近年世界を席巻したのち、他の強豪国はバルサやスペインのパス回しによるポゼッションサッカーをいかに攻略するかに腐心した。その具現化されたものがチャンピオンズリーグのバイエルンミュンヘンだったことは以前書いた。
簡単なことだ。前線、中盤での守備を徹底的に行うことである。それを前提にして、そこにバックラインの強固な守備が加味されて完璧な守備が完成する。

日本サッカーは新興国なので、攻撃にばかり目が行ってしまう。これはある種仕方がないのかもしれない。
しかし、一歩前進するためには「守備」を完璧にしなければならない。そうしなければ世界で勝てない。

今回の試合、日本チームはウルグアイのように相手ボールのとき全員守備をしたか?そして効果的なカウンターでシュートまで持って行ったか?

否である。

また、バックラインはヘディングで負けなかったか?相手に振り切られることはなかったか?

否である。

個人を非難することは避けたいが、吉田の今回の凡プレーはコンフェデのイタリア戦のミスを繰り返すものだった。

私見だが、今回の代表メンバーから外したい選手が何人かいる。
その外した者の代わりに、東アジアカップでの選手に入れ替えたい。

今回のスタメン、以前と変わったのは、前田を柿谷に替えたことだけだった。
それでいいのか、ザッケローニと問いたい。