サッカー見聞録

サッカーに関する記憶を留めるために

東アジア選手権 韓国戦

2010年02月14日 19時00分52秒 | サッカー日記
久々の日韓戦だ。
テレビでは中国が香港に2-0で勝ったと言っている。日本が優勝するためには本日2点差以上をつけて勝たなければならないらしい。逆に韓国は本日負けた場合、監督更迭という話が出ているそうだ。

日本のスタメンが発表になった。楢崎、長友、田中、中沢、内田、稲本、中村(憲)、遠藤、岡崎、大久保、玉田である。長友が体調不良から復帰した模様。しかし、相変わらず、トップは大久保、玉田である。そして小笠原がいない。

まー、とくと拝見させて頂こうか、岡田さん・・・。

6分。玉田のパスミスは大目に見るべきなのか?

7分。韓国コーナー。

韓国はロングパスを多用している。

9分。日本コーナー。キッカーは遠藤。と思ったら韓国のカウンター。韓国の個人的な突破力は日本に無いものを持っている。カウンターで突破する者と、その選手から最終的なパスを受ける者の足が速い。

12分。岡崎ダイレクトでシュートせよ。あの場面でワントラップしてから万全のシュートなど世界レベルではあり得ない。

17分。大久保の守備。良いプレーだ。日本のコーナーへ。

風間氏がパスの受け手の話をしていた。今日の日本チームに関してである。中々的を射ている。つまり、パサーがパスを出すときに敵の裏を取る動きをせよとのこと。今日の日本はパスを出す前に動いている。人によってはパスを出す前に動いてどこが悪い?と言うだろうが、非常に微妙な事だ。今日のことだけを言うと、パサーと受け手のタイミングの事である。あまりに早く受け手が動くと、韓国選手がパスコースを読んで、そのコースを塞いでしまうと言うことだろう。

21分。日本のPK。トゥーリオに対するファウル。キッカーは遠藤。コロコロではなく、左上への強いキック。見事にキーパーの逆をとった。1点先取。

24分。大久保負傷退場。香川に交代。

26分。日本の全員守備、中々良い。

31分。韓国のPK。ゴール左へ。1対1。内田気にするな。がんがんあたっていけ。相手を削りまくれ。

船頭多くして船山に上るではないが、日本はパサーは多いが上手い受け手が少ない。

39分。韓国ゴール。中盤だけでパスを回していたら、危機を招くだけだ。

40分。トゥーリオレッドカード退場。良く分からない。言えることは今日のオーストラリアの主審、愚鈍だ。

43分。中沢、主審の笛に不服そうだが、明らかに中沢は振りきられていた。この辺、中沢に対する不安を感じる。いわゆる反射神経と筋力の衰え。

前半終了。韓国のヴァイタルエリアでの効果的で力強い怒濤の攻めは日本に欲しいものである。風間氏は日本はテクニックが韓国より上で、パスも良く通すのでその点を生かせば大丈夫と言っていたが、そうではないだろう。君が言っていたとおり、中盤でパスらしきものを回すことをパスが得意とは言わない。そのネガティブな後退するパスを取られて失点されている。2対1、3対1、4対1、4対2等々のボールの取り合い練習ではない。今日は試合なのだ。

日本は序盤、全員が守備をして、早めに韓国の攻撃の芽を摘んでいた。しかし、韓国のPK後その動きが崩れた。その原因は、トップに効果的な動きがないため、パスを前に出すことが出来ないことがあげられよう。韓国がカウンター狙い気味のサッカーをしているので、万全な日本サッカーをしようとしているのは分かるが、臨機応変に対応してくれ。今日は脆弱なパスサッカーは通用しない。たぶん韓国側の守備が体力的(強いボディープレスという意味で)に効果があるものになっていることも原因しているのだろう。しかし、そこを崩せなくてどうする?岡田さん・・・。

国立競技場だけで言うと、日本は韓国に31年間勝っていないそうだ。何か昔の観戦を思い出す。だが、昔日の日本サッカーとは明らかに違う。明らかに違うが闘志は昔の方があった?また、韓国サッカーは相変わらずな感を持つ。だからと言って韓国サッカーが旧態依然としているとは思わないが・・・。

後半開始。岩政投入。香川に代えて。

20秒。韓国決定的なシュート。バーに救われる。明らかに日本は韓国のスピードについて行けない。ここは完全にフィジカルな問題だ。

PKを除いて、日本にはシュートらしいシュートが無い。

6分。キム・ジョンウレッドカード退場。

日本中盤から相変わらずパスを出せない。

21分。ここ1ヶ月半、岡田氏は何をやってきたのか?全く連係プレーが出来ていない。憤りを感じる。岡崎、玉田効果的な動きをしていない。

25分。韓国3点目。4対2という日本の数的有利も全く効果なく、ゴールを許す。

フジTVアナウンサーも怒り気味の放送。風間氏も、全くシュートが出来ない状況にコメントしようがない状態。

風間氏、「内田、長友は敵の裏に動いているが、フォワードがその動きをしていない」とのコメント。まさにその通り。今日の敗因(まだ終わっていないが)であろう。

まさにこの状況だと日本サッカー批判のし放題だが、日本のパスサッカーが相手の守備を崩せるのかという、今更ながらの疑問がわいてくる。

言い過ぎだし、事実ではないが、今日の日本、シュートは0だった。完敗である。






東アジア選手権 香港戦

2010年02月11日 19時58分03秒 | サッカー日記
先のベネズエラ戦と中国戦は見ることができなかった。ネット上ではそれらの試合で日本が無得点で終わったことに、監督交代要望等々批判の書き込みが沢山記されている。

元旦からA代表は合宿に入った。その後今回の4連戦でのメンバーが発表された。小笠原が入ったことに、一ファンとして、いや彼の力は必ずや日本にとって必要と思っていた私にとっては、嬉しいことであった。

小笠原が入ったのなら、興梠とのコンビネーションプレーに期待がいくところだが、岡田氏は、覇気が無いなどの理由で興梠をメンバーから外した。

興梠のフィジカルな面での事なのか、その言葉通り「やる気」が無かったからなのか分からないが、まさかやる気がなかった訳ではあるまい。

理由はどうあれ、小笠原を入れたのに興梠がいなければ、まさに画竜点睛を欠くといった感は否めない。

今、前半日本が1点を取った後の余韻が残るハーフタイムである。

前半を見た限り、小笠原のイマジネーションと、玉田、大久保の動きとはほとんど合っていないように感じられた。

それでも小笠原のプレーには、サッカーにおける最大価値である「勝利すること」にとって重要な要因であるひらめきを感じる。そのようなプレーは見ていてとても気持ちがよい。

玉田、大久保をスタメンに岡田氏は選んだわけだが、現状彼の眼から見たら日本の中で最高のゴールゲッターになるのだろう。

しかし、W杯にて4位以内を目指す視点から見ると、彼らはその位置にいるゴールゲッターとは私には感じられない。

今、平山が後半入るとアナウンスがあったが、平山は日本国内ではそこそこ評価されても良いと思うが、世界レベルの選手とは思えない(この後彼がハットトリックをしたとしても私の考えは変わらない)。

今日は海外組がいない。海外で活躍する選手はそれなりに世界的な評価があってプレーしているのであるから、それらの選手がいないことはひょっとしたら今日のA代表は100%では無いことを意味するのかもしれない。

無いかもしれないと書いたが、ゴールゲッターとしての、いや、点を取り試合に勝つ事に対する意識的な改革がなされているのは、圧倒的に海外組である。

リーガ・エスパニョーラ、セリエA、ブンデスリーガ、フランスリーグ、オランダリーグとロシアリーグ等々で肉食獣を目の当たりにしている彼らは、その視神経から無意識にサッカーにおけるどん欲さを知ることになったのだと思う。

後半16分、小笠原が交代させられた。何故だろうか?不可解な岡田氏・・・。

しかし、この東アジアサッカー選手権には毎回、海外組は参加していない。

後半20分、トゥーリオがヘッディングシュートで2点目をとる。トゥーリオのヘッディングは、その滞空時間とジャンプ力は傑出している。

さて、この大会に毎回海外組が参加していないことだが、海外組の日程上の問題もさることながら、サッカー協会はこの大会に対するプライオリティーを低く設定していると思われる(サッカー協会はそのようなことは絶対にないと否定するだろうが)。

しかし、今日の試合を見ると、香港相手にこれだけお粗末な試合をしていることから、課題は更に増えていると言ったところか。今は過去の課題が払拭されたと喜ぶようでなければならない時期だ。海外組が入ったらたぶん外されるだろう選手に危機感が全く感じられない。草食系日本サッカー・・・。

30分。香川が入る。大久保交代。

香川を含め、若手には大いに期待を寄せたい。

34分。平山、ここは君がシュートだろう。

37分。左コーナーキックからトゥーリオのヘッディングシュートを経て、玉田のゴール。

39分。香川、中々体が強い。

40分。内田、香川のコンビネーション。次代の日本の中心になって欲しい。

42分。香川。シュートコースが無いのは分かるが、それでも自分でシュートへ!

総括としては、雨なので中にどんどん放り込めとの指令があったと思われる。それはそれで良い。しかし、そこにも工夫が欲しい。そして何よりも点を取るどん欲さが欲しい。

それにしてもこの雨と寒さの中、サポーターはしっかり応援していた。選手はこの後すぐ、暖かいシャワーを浴びることが出来るが、サポーターはびしょ濡れの服を着ながら帰宅しなければならない。その辺を肝に銘じて韓国戦、どん欲なサッカーをして欲しい。